〒943-0834 新潟県上越市西城町1-7-1TEL:025-523-3610
〒943-0834 新潟県上越市西城町1-7-1
TEL:025-523-3610
MENU
前のページへ戻る

学級の活動

当主はなぜ名家を受け継いでいるのか?

6年2組 実践道徳 2022/07/19

上越名家とのかかわりを続けていると、子どもから、「当主が邸を守り続けている」、「昔から受け継がれている」などの言葉が出てきました。
そこで、「当主はなぜ名家を受け継いでいるのですか」という問いに対して、子どもと共に名家を受け継ぐ当主について考えていきました。

子どもは、次のように話をしていました。

「受け継ごうとする当主の意思があるから、名家を受け継いでいるのではないか」

「1代目の当主の人を尊敬していて、自分たちで受け継いでいくんだという強い思いがある」

「名家という歴史あるものを守ろうとしている」

「邸や邸の中には残してきた貴重なものがたくさんあるから受け継いでいる」

「当主自身も自分の邸のことが好きだから受け継いでいると思う」

「名家が少なくなっているからこそ、未来に残そうとしている」

「受け継がれないと邸が壊されてしまって、名家にはならないと思う」

「1度壊してしまったら、2度と修復できない」

「名家が受け継がれないということは、上越にとって大事なものが消えてしまうということだと思う」

「いろいろな人に名家の歴史を伝えよう、知ってもらおうとしている」

「庭の掃除など応援してくれる人がいて、感謝の気持ちがあるから受け継いでいる」

さらに、当主の受け継ぐことに対する言葉を聞きながら考えを深めていきました。
活動の後半で、子どもから、当主の一族ではなく、他の人が名家を譲り受けたり、名家を買い取ったりすることで、受け継がれていく場合もあるのではないかという考えが出てきました。
その考えに対して、子どもは、次のような作文シートを書いていました。

「ぼくは、買い取ると受け継ぐはちがうと思います。買い取ると邸の名前がかわったりしてしまいます。持ち主の自由にすることができます。一方で、受け継ぐは、その名家の歴史を代々受け継いでいくことになると思います。責任をもって受け継がないといけません。だから、買い取るは、その後、持ち主の好きにしていいし、リフォームしてもいいし、建物を壊してもいい。受け継ぐは責任をもってその家の歴史を受け継いでいくことになります」

「ぼくはちがう部分はあるものの、完全に邸の歴史がとだえたり、なくなってしまう訳ではないと思っています。元の邸を買い取って残していくのは悪いことではないと思います。邸を買い取り、別の人が当主になっても、その邸にある歴史はなくなることではなく、その邸にある歴史がつまっている貴重なものなどをきちんと残していれば大丈夫だと思います。その名家を残したいという気持ちがあって、実際に残しているならば、受け継ぐのと変わりはないと思います」

「私は、買い取ると受け継ぐのはちょっとちがうと思います。でも、私の考えは、買い取ってもいいと思います。だって、買い取らなかったら、つぶされたりすると思うし、買い取ったら昔からの歴史はかわらずに新しい歴史が生まれると思うからです。買い取ったら、もしかしたら価値は変わるかもだけど、つぶされるよりどんどんちがう人で受け継いでいけると思うから、私の考えはちょっとしかちがわないと思います」

「私は、買い取ると受け継ぐは違うのか、すごく迷っています。買い取るということは、完全にそこで代々受け継がれてきたものが変わるということです。それは、どうなのかなと思います。でも、買い取らずに終わって、はいきょになってしまうのもよくないと思います」