チャコのいばしょ
原っぱの柵でチャコが過ごすようになって5日が経ちました。
ある子どもの作文シートに「チャコははらっぱのさくをきにいったのかなあ」と書かれていました。
実践道徳の時間に、その作文シートを提示すると、多くの子どもが「気に入っていると思う」と話しました。
理由としては、
「草がいっぱい食べられる」「広くて走りやすい」「日陰があるから涼しい」「草がいっぱいあって寝転がると気持ちいい」などが挙がりました。
そこで、「のりのりランドの時間以外は、チャコは原っぱの柵にいた方がいいですか」と教師から問われると、子どもはそれぞれの思いや考えを話しました。
よいと考える子どもは、
「チャコが行ったり来たりしなくていいから楽だと思う」
「広くていつでも走れるから」
「せっかく自分たちが頑張ってつくったんだから、いてほしい」
などと話しました。
よくないと考える子どもは、
「前庭の柵もがんばってつくったから来てほしい」
「原っぱと前庭の柵に順番に来れば、どっちにいたい気持ちか分かる」
「チャコもみんなに会いたいから、たまには前庭につれて来た方がいい」
などと話しました。
「前庭にいればチャコが教室から見える」と話した子どもがいたことから、チャコが見えないとだめかどうかが話題になりました。
「チャコが見えないといやだ」
「自分たちが見えなくても、チャコがうれしい方がいい。そっちの方が大事」
「原っぱの柵にずっといると、チャコが見えないから、もし脱走しても分からないから心配」
「草が食べられれば、チャコは脱走しない」
など、子どもからは様々な思いが語られました。
子どもは作文シートに以下のように書いていました。
「のりのりランドいがいのじかんはチャコは、はらっぱにいたほうがいいとおもいます。りゆうはひとりだとじゆうにチャコはゆっくりごはんをたべられるからです。ほしくさとかくろおばあとかゆっくりたべます。」
「こやにいないとみんなにあえないんじゃない。チャコはずっとさくにいるとかげにかくれてみんなとはぐれちゃうんじゃない。チャコはまえにわのさくにつれてってあげるほうがいいんじゃない。」
「のりのりランドいがいのじかんはチャコは、ずっとはらっぱのさくにいさせたいけどきょうしつからはみえなくなっちゃうなーとおもいます。あとひかげがあるからじしんがきたときにはらっぱのさくがこわれちゃうかもしれないよ。(中略)はらっぱのさくにいさせたいけどきけんがおこるかもしれないしまえにわのさくにつれていくのはとてもやだし、ずっとみえるほうがいいです。」