おうまさんの名前は「チャコ」
おうまさんと出会った日に、牧場の方に、牧場ではどんな名前で呼ばれていたのかを尋ねた子どもが、「牧場では『チャコ』って名前だったらしいよ」と話しました。それから、「おうまさんの名前をどうするか」について何度も話し合ってきました。
子どもの思いは、「新しい名前をつけてあげたい」と「牧場での名前をそのままつけてあげたい」の二つの意見に分かれました。
「新しい名前をつけてあげたい」と考える子どもは、「自分が考えた名前をつけたい」「おうまさんは新しいところにきたから、新しい名前をつけてあげたほうがいい」「牧場の方は、新しい名前をつけてあげてもいいって言っていた」と話しました。
「牧場での名前をそのままつけてあげたい」と考える子どもは、「急に名前を変えられたら悲しいと思う」「自分も名前を途中で変えられたらいやだ」「『チャコ』はかわいいからいい」と話しました。
ある子どもが、「『チャコ』って呼ばれてたって言うけど、本当か分からないから、牧場の人にちゃんと確認した方がいい」と話しました。そして、牧場の方に確認すると、牧場では「チャコ」と呼ばれていたこと、名前はおうまさんが生まれたときに付けられた名前であること、ちっちゃい、かわいい、女の子という意味で「チャコ」であることが分かりました。
子どもは、「自分の名前も、生まれたときにお父さんとお母さんがつけてくれた」「生まれたときにつけてもらった名前を変えたら、おうまさんが傷つくと思う」「『ちっちゃい』と『茶色』の『チャ』と女の子の『コ』があって、ぴったりだと思う」と話しました。
そして、話し合いに参加した子ども全員が賛成したことで、おうまさんの名前は「チャコ」にすることに決めました。
子どもは、「チャコ!」「チャコちゃん!」と名前を呼びながら、一緒に散歩を楽しみました。
子どもは作文シートに、「おうまさんのなまえについてはなしたよ。なまえはチャコになったよ。おうまさんにぴったりでかわいくてよかったよ。きまったとき、ヒヒーンてないて、うれしそうだったよ。」と書きました。