食さい玉手箱~試作①~
実践家庭科「食さい玉手箱」では、研究会に来られる方が注文されるお弁当のメニューをつくっています。
活動名や誰に食べてもらうお弁当になるのかを考えた子どもは、「『何度食べてもおいしい』って思ってもらいたい」「地産地消になるといい」「懐かしいなって思ってもらえるといい」「見た目も大切」「旬のものがいいんじゃないかな」と理想となるお弁当に思いを膨らませました。主食が2つの班、主菜が1班、副菜が1班、デザートが1班と、5班に分かれて計画を立てました。「新潟だから、お米は使いたい」「粟飴が使えないかな」「かんずりもいいよね」とそれぞれにメニューを決めていきました。主食は、「昔よく食べた?三種のおにぎり(さつまいもご飯、栗ご飯、やきおにぎり)」「かんずり使用トッポギ風上越のお餅」の2種類、主菜は「さめの唐揚げ」、副菜は、「茄子と里芋の味噌炒め」、デザートは「江戸からの思いパウンドケーキ」「サクサク粟飴プレーンクッキー」に決まりました。
調理を始めると、里芋の皮をむいている子どもが「終わらない」「33人分大変」と話しました。また、「99個おにぎりつくるの手伝って~」という声もあがりました。
調理が終わった班から盛り付けをしていきました。どこに盛るか、どのように盛るかを考えながら行っていました。
完成したお弁当をみんなで食べました。蓋を開けると「ん~。茶色だね。緑がないよ」「スカスカじゃない」と見た目の印象を話していました。食べてみると「おいしいね」「かんずりが辛い」などと話ながら食べていました。「これ2回目しないの?」という子どもからの声もあがりました。
子どもは、以下のように振り返りを書きました。
「今日、食さい玉手箱で6-1とくせい弁当をつくりました。ぼくのはんは、主食をつくってサメのからあげをつくりました。まず、しょうがをみじんぎりにして、酒としょうゆをまぜ、そこにしょうがを入れて、サメをつけこみました。そして、かたくりこをつけ、あげてかんせいです。
お弁当がかんせいして、あけてみたら、茶色ばかりで、色どりがなかったので、色どりがほしいです。でも、味はおいしかったのでよかったです。」
「つくってみて感じたのは、以外と上越っぽさが出てうれしかったです。食べてみたら少しトッポギが辛かったけどよかったです。考えたことは、もっと鮮やかだったり、味を変えたりできるかなと思いました。」
「バランスは、★★★★☆
味はいいけど、もう少し野菜を増やしたい。班でつくった粟飴サブレ(旧クッキー)は大大大失敗でサブレになった。これはこれでまぁいっか。けっこう好評だけど、私的に粟飴とあっていないこととサイズがバラバラ。パウンドケーキがどれだけすごいか。
主食はふたつだけどやっぱり主菜をふやしたほうがいい。主食でもスパゲッティ並みにちがったら問題ないかも。」