よりびと駅をリニューアル
2学期になり、教室のオープンスペースにつくったよりびと駅をリニューアルしたいと話す子どもがいました。
子どもは、これまでダンボールでつくっていた駅を木でつくり直し、もっと大きくしたり、頑丈にしたいという思いをもちました。

学級の仲間にその思いを伝えると、よりびと駅はダンボールだから壊れやすい、待合室しかない、駅が小さくて中で立てないなど、子どもは、これまでよりびと駅を使ってきたことから感じていた問題点を話しました。そして、一度、解体して、よりびと駅をつくり直すことが決まりました。

よりびと駅を解体した次の日、子どもは、今まであった場所に駅がないことに寂しさを感じました。
子どもは、よりびと駅があったスペースを見ながら、「周りの雰囲気が変わってしまった」「毎日よりびと駅に行っていたからなくなって寂しい」「たくさん壊れて、たくさん直してきたのも思い出」と話しました。一方で、「よりびと駅が次はどんな感じになるのか楽しみ」「これからまたよりびと駅がどんどん発展していく」「見た目は変わるけど、よりびと駅の心は変わらない」など、新しくリニューアルされるよりびと駅への期待を話す子どももいました。
子どもは、この日の作文シートに次のように書きました。
「よりびと駅を解体して1日が経ちました。私は、ちょっといわかんを感じました。いつも自分たちの横にあるよりびと駅が、今はないんだなあと思うと、ちょっと悲しいです。現実ではよりびと駅はいったんなくなっているけど、自分たちの心の中にはまだ、よりびと駅があるので、なくなったとは言い切れないと思います。それに、駅がどうなるか考えると、悲しい気持ちより楽しみな気持ちがでかいです。ダンボールの駅と木の駅をくらべることやみんなが使ってくれるかとか、いろいろ考えると、どんどんわくわくしてきます!」
「よりびと駅を解体して1日が経ちました。私は少しかなしいしうれしいです。理由は、今までドーンとあったのになくなるし、なくなるの意味は今までのダンボールかん、つまりそれがわすれている駅みたいでそれはそれで無人駅感があってよかったなと思いました。うれしいの意味は心(れきし)はのこるし、もうくずれなくて駅にふたんをかけないこととふんい気や内そうなどがまた新しくなってうれしいからです」
その後、数日かけて、よりびと駅をリニューアルしました。
子どもは、ダンボールのよりびと駅につけていた看板を、リニューアルしたよりびと駅につけました。
「これで思い出は受け継がれるね」「看板が同じだから、木になってもよりびと駅だね」など、仲間と話しながら、よりびと駅のリニューアルを進めていきました。
 
 





 






