二・七の市へ出かける
子どもは、これまでかかわってきた上越の郷土遺産から、郷土遺産とは「この世に1つしかなく、歴史が積み重なり、次世代に残していきたいもの」と考えてきました。その条件を満たし、自分たちが郷土遺産だと思うものをプレゼンし、それぞれの場所に行くことを考えてきました。
その1つである「上越の朝市」の二・七の市へ出かけてきました。子どもは、ホームページなどではわからないことを買い物やインタビューを通して感じてくることを考えました。
二・七の市へ行き、子どもは始めにお店を見てまわり、買い物を楽しみました。果物や菓子、魚、花など、様々なものが売られていました。子どもが買い物をするときには、味見をさせてくださったり、おまけをしてくれたりと優しさを感じていました。
また、買い物が終わった子どもからインタビューを始めました。「いつからしているんですか?」「やりがいはありますか?」「3年生の活動のときに会いましたよね?今はお店が減っているんですね」などと話をしていました。
子どもは、振り返りに以下のように書きました。
「今日は、上越の郷土遺産を探しにみんなで朝市(二・七の市)へ行きました。(中略)少し朝市を歩いたあとに、先ほど買い物をした青果店の人にインタビューをしました。聞いたことは、(朝市を)続けてきてよかったなと思うことと、楽しいことを聞きました。返答は、『お客さんが買ってくれることと、いろんなお客さんと親しくなれること』でした。そこでぼくは、朝市の人は人(客)との交流やふれあい、そして接客を大切にしているんだなと改めて感じました。その後にプラムを2つ買って、金を使い切ったら、おまけでバナナ1本もセットでつけてくれました。朝市は優しい人がほとんどだなと思いました。」
「3年生の時に、創造活動をしていたので、だいたいのお店はわかっていました。何件か見たことのあるお店はあったけど、ないお店もあって、でもそのかわり新しいところがけっこうありました。(中略)自分も思っていたけれど、やっぱりお店の数がすくなくなっているそうです。自分は朝市を郷土遺産だと思います。いまでは、数がどんどんへっているから残さなければいけないし、朝市に行っている人も楽しみがなくなるかもしれないからです。」