集落にのこる秋まつり(両善寺集落)
9月10日(水)、子どもは、2学期になって初めて西野谷を訪れました。
その際、西野谷集落の隣にある両善寺集落に足を延ばし、両善寺の秋まつりを参観しました。両善寺は、昔から西野谷とつながりの深い集落で、秋祭りは、後日行われる西野谷のそれと似たところがあると言われています。
両善寺の霊山神社では、神主さんが祝詞(のりと)をあげて五穀豊穣、家内安全、事業隆盛について感謝を述べるとともに、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行いました。集落の方々がその様子を見守る厳かな雰囲気を感じ、子どもは真剣な眼差しで神事を見つめていました。
途中は、一時的ににわか雨に見舞われたものの、獅子舞やお神楽が行われました。竹笛の音と太鼓の拍子に合わせ、獅子舞では、獅子が舞う姿に子どもは顔をほころばせていました。獅子が舞いながら近づいてくると、御利益にあずかろうと、頭を差し出して、獅子に頭を噛んでもらう子どももいました。そんな姿を、集落の人は笑顔で優しく見てくださっていました。
お神楽の演目の一つ、「魚釣り」は大盛り上がりでした。舞い手の軽妙な動きを見て、子どもは笑顔になり、一気に楽しい気持ちになっていました。また、鯛や小判を吊り上げる演舞の中で、舞台の外へ釣り糸が垂らされると、子どもは無邪気につかもうとしていました。また、釣り上げられた袋の中に忍ばせていたお菓子が舞台上から蒔かれると、さらに盛り上がっていました。子どもは、両善寺の秋まつりを参観することを通して、昔から受け継がれている神事の厳かな側面と、楽しい側面、その両方を感じていました。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「両善寺で行われている秋まつりに行きました。私は正直に言うとシブいなと思いました。でも、意味を知るともっと知りたくなったし、ししまいや「魚つり」(神楽)のようなものなどは、とても楽しかったし、おもしろかったです。中で赤飯やお菓子ももらえたし、赤飯がおいしかったです。神主さんや舞い手さんもすごいと思いました。神社の中に名前がたくさん書かれている木があったし、西野谷だけでなく、両善寺や他の地いきもバトンをつながれ、つなぐのかなと、思いました」
「秋まつりに行ってみて、とっても楽しかったです。最初の方は、祝詞とか獅子舞とかをしていて、私がイメージするおまつりは、屋台とかだけど、こういうおまつりもあるんだなあと思いました。後の方では、神楽があって、みんなもり上がって、楽しかったです。秋まつりは、昔から長い歴史があるんだなと思いました。私は、両善寺のバトンは、次から次へと、つながってきたんだなと思いました。ここの集落ならではの秋まつり、これからもバトンをつないでいってほしいなと思いました。両善寺の秋まつり、とっても楽しかったです!!」