〒943-0834 新潟県上越市西城町1-7-1TEL:025-523-3610
〒943-0834 新潟県上越市西城町1-7-1
TEL:025-523-3610
MENU
前のページへ戻る

学級の活動

心ふれるストーリー・・・物語「いつか、大切なところ」に出あう

5年1組 実践教科活動 2025/09/05

子どもは、実践国語科「心ふれるストーリー」の活動で「いつか、大切なところ」(作:魚住直子)という物語に出あいました。この物語のあらすじは、次の通りです。
~「いつか、大切なところ」のあらすじ~
 今まで通っていた小学校から転校した亮太は、仲良しだった一平や駿と約束し、休日に久しぶりに元の学校のグラウンドに向かう。息の帰りの電車が動くタタン、タタン、タタンというリズムも軽やかに聞こえた。久しぶりに会った二人は、明るく話しかけてきてくれた。しかし、それほど仲がよいわけではなかった森田君を連れて来ていたり、話題に入っていけないことから、さみしさや疎外感をつのらせていく。その後、一平の家で遊んだものの、気持ちは晴れないままだった。帰りの電車の、タタン、タタン、タタンという音は、単調で、ちっともはずんで聞こえなかった。駅に着き、商店街を歩いていると、新しい学校の女の子が声をかけてきた。よく児童センターに仲間が集まって遊んでいるから、今度来てみないかと誘ってくれた。行きたい!と、亮太は嬉しくなった。家までの帰り道、顔を上げると、まだ明るい大きな空に、一筋の飛行機雲が真っすぐに伸びているのだった。

子どもは物語を読み、「ぼく(亮太)が転校してしまった学校に帰り、友達と遊ぶけれど、むねにすき間風が入った感じがしてしまい、最後には今も前もいい思い出に感じ取る話」などの感想をもちました。

子どもは、「亮太は、一平や駿とまだ仲のよい友達なのか」について話し合いました。子どもは、「一平と駿は、元の学校で新しい友達ができたから、仲のよい友達じゃないと思う」「亮太がさみしそうにしているときに、それに気づいたのは一平たちじゃなくて、森田君」「3人は今は、仲のよい友達って言うか、知り合いみたいな感じ」「関係が変わっちゃってる」などと話しました。

亮太と一平たちの関係が変わったと考えた子どもは、亮太がさみしい感じで話が進んでいるものの、物語の終わり方はハッピーエンドになっていると話しました。そして、そう感じる根拠として、物語の中の言葉「前の学校も、前の町も大好きだ。でも、いつか新しい学校を自分の学校だと思う日が来るかもしれない」や「顔を上げると、まだ明るい大きな空が広がっている。その中を、一筋の飛行機雲が、真っすぐに伸びていた」を挙げました。そして、登場人物の心情が直接的に書いていなくても、情景を表す表現(情景描写)などから、心情が分かることを見いだしました。