「立体詩」を読んで、つくって、あじわったよ
子どもは、教師がつくったいくつかの詩に出あいました。その中の一つが、グラウンドに立っているポプラの木に付けられた次の詩です。
詩を読んだ子どもは、「『みんなをみまもっているよ いままでも これからも』っていうところが、なんかじ~んと来た」「すっごくいい詩だなあって思った」「木がこんなことを考えているなんて思っていなかった」などと話しました。そして、詩がモチーフとしているそのものに詩を付けたり、近くに置いたりしてあじわう詩を「立体詩」と呼ぶことを知りました。
また、「立体詩」について子どもは、「詩が、そのものに貼ってあったり、近くに置いてあったりすると、詩とかそのものとかを『たしかに、そうだなあ』と思える」、「そのものの見方がかわる」と話しました。
自分も「立体詩」をつくってみたいという思いをもった子どもは、「立体詩」のモチーフを探したり、感じたことに充てることばを考えたりすることを繰り返しました。
そして、子どもは、空、夕やけ、グラウンド、ボール、野球のバックネット、音楽集会など、自分が「立体詩」にしたいものやことについて詩をつくり、それを様々な場所に置いて、仲間とあじわいました。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「私がおもしろかったなと思う『立体詩』は、まず、○○ちゃんの詩です。りゆうは、夕やけの気持ちがよく伝わる詩だからです。もう一つは、○○ちゃんの詩です。なぜかと言うと、オノマトペをいっぱい使っているからです。さいごは、○○君の詩です。それは、つくえの気持ちが表現されていて、とてもすてきでした。今日の『詩人のまど』もすごく楽しかったです」
「私は、『立体詩』を読みあって、いいな~と思ったのは、○○ちゃんの詩です。理由は、星の気持ちがあるし、○○ちゃんの、天使ようち園のころの思い出も伝わってきたからです。あと、○○ちゃんの『立体詩』は、いろいろなオノマトペを使っていて、いいと思いました。私の夕やけの詩もすごいいい詩だと自分自身も思っています。もっといろいろな詩をつくりたいです」