ミケちゃんがメロンちゃんのことをかまなくてあんしんしたよ
教師が子どもに「最近何しているの?」と尋ねると、子どもは「リードを外して自由にしている。けど、ミケもメロンも怒る」と話しました。
教師が「何で怒っていると感じるの?」と尋ねると子どもは、「ミケは首を振る」「突進する時もある」「メロンは噛もうとしてくる」「リードを付けさせてくれない」と話しました。さらに教師が「何で怒るんだろう」と尋ねると子どもは、「ホルターを持つと怒る」「ホルターを持たれるのは嫌なんだと思う」「でも最後は仕方ない」「ご飯をあげるふりをしていると怒るよ」と話しました。ご飯をあげるふりをしていた子どもは、「おびきよせていたんだよ。メロンがミケに噛まれないようした」と話し、理由があってあげるふりをしていたことが分かりました。教師が「ミケがメロンのことを噛むのってどんな時?」と尋ねると、子どもは「ミケがクローバーを食べていて、メロンがご飯を食べているとミケが横取りしたり、噛んだりする」と話しました。
教師が「それじゃ、ミケとメロンどちらにもリードを付けた方がいいのかもね」と話すと子どもは、「でもリードを付けるともっと怒るよ」「緊急の時は付けた方がいい。駐車場に出そうになる時とか」「でもいつ動くか分からないし、逃げちゃうと子どもは付けられない」と話しました。また、「ミケは水が入っているご飯は食べないけど、メロンは食べる。だから、それぞれ好きなご飯をあげればいい」と話す子どももいました。
外へ出るとポツポツ雨が降っていました。子どもは、リードを付けると前庭の小屋にミケとメロンを連れてきました。メロンのリードはすぐに外しましたが、ミケのリードは外しませんでした。ミケにご飯を乗せたお皿を2つ置いたところで、ミケの周りにいた子どもは「リード、取ってもいいんじゃない」と話しました。ミケのリードを持っていた子どもは、「外してもいい?でもメロンのところに行くかも」と話し、リードを外しませんでした。
しかし、結局仲間の声を聞いて、リードを外しました。すると、ミケはそこにあるご飯を食べ続け、メロンのところへ行きませんでした。メロンがミケのご飯を食べに来ようとすると、子どもはニンジンを見せてミケの方に行かせないようにしました。また、ミケがご飯を食べ終え、メロンの方に動こうとするとまたご飯を見せてメロンのところに行かせないようにしました。この日、ミケとメロンどちらもリードを外して過ごしましたが、最後までミケがメロンを噛まないで過ごすことができました。
この日の作文シートには、次のようなことが書かれていました。
「きょう雨のたったかまきばで、ミケとメロンのようすは、よかったよ。こやですごしたよ。リードはもったけどとちゅうではずしたよ。○○ちゃんがりょうりのニンジンのかわをいっぱいたべていたよ。すごくおいしそうにたべていたよ。ミケは、じゆうでずっとニンジンのかわをたべていたよ。」
「きょう、たったかまきばでぐらうんどにいけなくてかなしかったけれど、ミケちゃんがメロンちゃんのことをかまなくてあんしんしたよ。ミケちゃんはにんじんのへたとね、にんじんのかわとね、ぶろっこりーのしんをたべてたよ。それにねメロンちゃんにねタオルをかけられたよ。それにね、きょうおお雨でねまえにわのこやにしかいれなかったよ。それにね、ミケちゃんとメロンちゃんはすっごくおこってたよ。それにねミケちゃんとメロンちゃんは、いちんちじゅうたったかまきばのときはまえにわのこやにしかいなかったからちょっとかわいそうだったよ。」