10月31日・11月14日 町家の商いについて見つめる
町家を半分は商いをする場所であり、もう半分は住むための自宅としての機能がある場としてとらえている子どもは、商いの実際を見たり体験したりしました。
10月31日には、2023年にオープンしたばかりの大町通りにある「COFFEE AND SANDWICH CASUAL DAYS」をたずねました。町家ならではの奥行きが長さや、2階部分の高窓を活かした店内のつくりを見ました。また、子どもは店主の齋藤さんに「どうして町家を選んで商売をしようと思ったのですか」「町家で商売をしてよかったと思うことは何ですか」と質問をしていました。子どもは齋藤さんが答えた町家を引き継ぐことの費用の面や町家の雰囲気などをメモにとりました。
また、子どもは齋藤さんから「町家の良さってなんだと思う」と尋ねられていました。子どもは、「人と人との距離が近くて助け合ったり、繋がり合ったりしているような雰囲気があって私は町家が大好きです」と答えていました。その後、お店のサンドイッチを学校に持ち帰り、試食しながら「すっごくおいしい」「また親と絶対行く」「お店で食べれたら良かったな」などと話していました。
11月14日には、本町通りや東本町の雁木通りにある様々な町家をたずねました。「SANKAKU×SHIKAKU」、「たてよこ書店」「世界のトナリ」などをたずねた子どもは、前回と同様にたくさんのことを尋ねました。様々なお店をたずねる中で、子どもはどのお店も町家を選んで商いをするには、町家を引き継ぐ費用のことや、町家のもつ雰囲気に魅力を感じていることが、町家を引き継ぐことの視点としてあることを感じました。子どもは「町家っていっても、色々な商売の形があって、古さを残しているところもあれば、わりと新しくしているようなところもある」「人とつながるってことを話している人が多かったけど、町家自体にそういうはたらきがあるってことだと思う」などと話していました。
子どもは作文シートに「今日は、カジュアルデイズに行きました。カジュアルデイズは町家を改修したところで、まだオープンして1年ちょっとしかたっていないお店だそうです。実際に行ってみると、きれいでふんいきがよく、とてもすてきでした。かべは土壁をきれいにぬってあるそうで、木の板ははりかえていました。でもお店のおくの食べるスペースの2階部分はふきぬけになっていて、高窓から日がさしこむようになっていました。ここでサンドイッチを食べたらおしゃれだろうなと思いました。この日、私達が行ったときはお客さんはいませんでしたが、きっと、お客さんでいっぱいなのだろうと思います。お店のさいとうさんに、町家で商売をしてよかったことを聞くと、お店をひらくときの費用がおさえられたことや、町家の古さのよいところとリフォームして新しくなったよさがミックスして出たところだというようなことを話してくれました。こんなきれいなお店をオープンしていいなと思いましたが、私はどれくらいのお金がかかったのだろうと思いました。聞いた人がいるみたいなので、知りたいなと思いました」などと書いてありました。