2とうのじゆうについて
2学期に入り、子どもは突進したり、噛んだりするミケの姿からミケが怒っていると感じたり、リードを弛ませてミケの行きたいところに行かせるとミケがあまり怒らないことを見つけたりしてきました。そして、「ミケの行きたいところに行かせることが自由だ」と話しました。
10月に入ると、ミケのリードを放してしまってもご飯を見せて近づけば、再びリードを持てると感じた子どもは、ミケをグラウンドの中央へ連れていき、リードを放したり、持ったりしながら走らせました。すると、ミケと同じようにメロンと共に走ることも多くなりました。一方で、「ミケやメロンは走りたくないんじゃない」「クローバーをもっと食べたいって言ってる」と話す子どももいました。また、ミケのリードを放してもミケが自分でグラウンドへ行くと考えた子どもは、丸池の辺りでミケのリードを放すとミケが自分で走ったり、歩いたりしてグラウンド付近のクローバーのところへ行くミケに出あいました。さらに、メロンのリードを放しても、どこにも行かずにクローバーを食べ続けるメロンにも出あいました。
そこで、ミケやメロンの姿、自分や仲間のかかわりからミケやメロンの自由について見つめていきました。
教師から、「ミケ、メロンはじゆうにしていますか」と問われた子どもは、「ミケは体育館の裏から自動だけど、メロンは体育館の裏から自動じゃなかったけど、今日はミケもちょっとだけ自由にさせてあげて、今日メロンはずっと自由」「帰る時、ミケ、メロンを引っ張ってるから。その時は自由じゃない」「グラウンドの時にも引っ張ってるように見える」「ミケ、50m走したくないのに走ってる」などと、ミケ、メロンやすみばに帰る時以外にも引っ張っていることや、50m走をしたくないミケの気持ちの話題になっていきました。その後、子どもは「ミケ、(50m走を)したくないかしたいか分からないからさ、もししたかったらやるかなと思ってちょっと引っ張ったらやらないと分かったからクローバーを食べさせた」「ミケちゃん、動きたくなくて、嫌だって言ってるのに何かミケちゃんの気持ち考えてない」「クローバーのところにいる時も耳後ろだったら、やめた方がいいんじゃない」「ミケのリード、体育館の後ろに来たらずっとミケのリード、時間になるまで放してもいいんじゃない」と話していきました。
そこで、教師は「ミケ、メロンをずっとじゆうにしますか」と問いました。子どもは、「ずっとリードを放しているとミケとメロン、門から出て道路から出て飛び出しちゃって引かれる可能性がある」「ミケとメロン、クローバーがあるから逃げ出さないんじゃない」「おれ、(リードを)持ちたいんだけど、持ちたい人がいたらどうするの?持ったらさチャレンジする人がもっと増えたりするかもしれないし、高田城址公園に人がいないとすぐに行けないかもしれない」などと話しました。
この日の作文シートには、次のようなことが書かれていました。
「これからのたったかまきばで、ミケとメロンをじゆうにします。それは、50メートルそうをミケとメロンがするかしないかでしたくないときはじゆうにクローバーのところにつれていく。したいときはグラウンドへつれていっていく。ミケとメロンのリードをもつひとがおおくてミケとメロンのじゃまになっておこっちゃうかもしれないからミケとメロンのリードをもつひとがすくないほうがいい。ミケとメロンのきもちでリードをもっているひとがグラウンドではしりたいからじゆうにさせたほうがいい。」
「これからのたったかまきばで、ミケとメロンをじゆうにします。りゆうはミケとメロンがみんながリードをもってないときにどんなこうどうをするかかんさつしたいからだよ。いつもグラウンドにいくときみんながひっぱってミケとメロンはおこってるからつぎのたったかまきばからは、じゆうにさせたいよ。ミケとメロンとバイバイするまえにちゃんとミケとメロンのことをしりたいよ。」
「これからのたったかまきばで、ミケとメロンをじゆうにします。でも、ずーっとじゃなくて、10ぷんぐらいだけでいいとおもいます。なんで、ちょっとがいいのかとおもうかは、チャレンジしたいひとと、もちたいひとがもてないからです。このまますくないままだと、たかだじょうしこうえんにいけないかもしれないからです。50mそうは、みみがまえになってやりたそうなときはやるけど、みみがうしろになったときはやりません。」