すきなはやさでいける
活動中に、丸池辺りでミケと一緒にいた子どもは、「リード放したら、グラウンドに自分で行くよ」と話しました。それを聞いたミケのリードを持っていた子どもは、「放してみよう」と話し、体育館裏に入る手前辺りでミケのリードを放しました。すると、ミケは走り出して体育館裏へ行きました。その様子を見た子どもは、「ミケが走った」「走るの珍しいね」「メロンと同じぐらいの速さだ」などと言いながら、ミケを追いました。ミケは、グラウンドの遊具の辺りまで来ると走るのを止め、クローバーを食べ始めました。
翌日も同じようにミケのリードを放してみるとこの日は歩いて遊具のところへ向かいました。
また翌日、教師が「一昨日と昨日、たったかまきばでミケのリードを放したら、自分でグラウンドまで行っていたんだけど、見た仲間はいる?」と尋ねると、半分ぐらいの子どもが手を挙げました。そこで、教師はその時の動画を子どもに提示しました。動画を見た子どもは、「危ないんじゃないかな。道路に出ちゃう」「もし、車が来てたら引かれるかもしれない」と話しました。そこで、門が閉まっていることや、道路を渡る時に見守ることを確認しました。また、教師が最初にリードを放したらどうかと話した子どもに「放してみようと思ったのは何で?」と尋ねると、子どもは「お休みの時、丸池にいたミケがグラウンドに行きたそうにしていた。クローバーを食べたいんだと思う」と話しました。
外へ出ると、ミケと共にグラウンドへ向かいました。ミケのリードを持つ子どもは、一緒にグラウンドへ行く仲間に「リード放してみよう。道路のところでガードして」と話しました。そして、体育館裏まで来ると仲間に「放しても大丈夫?」と話しました。それを聞いた子どもは、「いいよ」と話しました。
ミケのリードを放すとやはりグラウンドの方に向かって歩き始めました。
そして、真っ直ぐ遊具の辺りのクローバーのところにやってきました。
その様子を見た子どもは、「クローバーを食べたいんだ」「道を覚えたんだね。ミケ、すごい」などと言いました。
この日の作文シートには、次のようなことが書かれていました。
「きょう、たったかまきばで、ミケじどうでグラウンド3かいめをやったよ。それであるいていってたよ。ぼくはこうつうせいびをしてたよ。そして、ミケかってにじどうでグラウンドにいってたよ。それがじゆうにすきなはやさでいけることっておもいます。あさ、ミケだっそうしてだいじょうぶだとおもったよ。りゆうはずっとクローバーたべてたからです。」