グラウンドでもおこらなかったよ
9月26日(木)にミケを自由にさせた子どもは、その日のミケが怒っていなかったと感じました。教師が「自由ってどういうことかな?」と尋ねると、子どもは「(ミケが)自分で原っぱの方へ行った」と話しました。
活動が始まると、子どもは、「グラウンドに行っても怒らないんじゃない」「グラウンドに行くのをチャレンジしよう」と話しました。「ミケが歩きたくなったら行こう」「ミケ、今はここ(遊び場)にいたいの?」と話しながら、ミケが歩くのを待ちました。りんごやにんじんを持ってきた子どもが、ミケに見せながら「ミケ、こっちだよ」と話しました。ミケが少しずつ歩くと子どもはミケに合わせて歩きました。
前庭を通り、グラウンドに向かって歩き始めました。丸池の辺りで、ミケは歩くのを止めずに歩きました。子どもは、「ミケ、止まらなくなった」「自分から歩いているね」と話しながら、一緒に進みました。
体育館裏へやってくると、「ミケの歩くスピードが速くなった」「走ってない?」と話し、グラウンドに近づきました。駐車場を通ると、「ミケ、走ってる」「クローバー、早く食べたいんじゃない」と話し、遊具の周りのクローバーのところに着きました。子どもは、「ここからだよ」「ミケが怒らないで過ごせるかな」「静かにね」と話し、しゃがんでクローバーを食べるミケを見守りました。そして、ミケが違うクローバーのところへ行くと、膝をついてついて行ったり、ゆっくり歩いたりしてミケの歩きたいタイミングで動きました。
この日のミケは、グラウンドで怒ることはありませんでした。子どもは、「昨日の練習(原っぱでのこと)の成果が出たね」「ミケも嬉しいんじゃないかな」「良かったね」と話し、笑顔でミケと遊び場に戻りました。
この日の作文シートには、次のようなことが書いてありました。
「きょう、たったかまきばで、きょうミケとグラウンドにいったけどミケはまったくリードをはなしたりしなかったよ。あとミケはじつはいいこなんじゃない。みんながごはんとかいっぱいくれないからおこってるんじゃない。だからまえはおこってたんじゃないかとおもうよ。それにいっぱいきょうはごはんをたべられたよ。それにいっぱいミケははしったよ。わたしはきょう、ひとつだけミケでしったことがあるよ。それはミケはたいいくかんのうらをとおりぬけたらはしるよ。それをしったよ。だからミケもこれからおこらないですごせるんじゃない。だからミケにとってはいいんじゃないかな。だから1げんと2げんのときおこってたんじゃないかな。まえもはなすときいったんだんけど、ミケはおおきなおとはきらいだよ。だから、きょうはミケをおこらせなくてすんだよ。だからそれをミケはかんしゃしてるんじゃない。ミケはきょうそんなごはんをたべられなかったんだけどそのかわりグラウンドにいったよ。そしてミケはきょうグラウンドにいっておこらなかったよ。だから2こめのミケのねがいごとがかなったよ。あとはらっぱにいってるときだれもかまれなかったよ。れんしゅうのせいかがでたんだとおもうよ。」
「きょう、たったかまきばで、ミケとメロンのようすはよかったよ。ミケのおさんぽをしたよ。また、グラウンドまでいくのをちゃれんじしてみたよ。(中略)ミケは、そのあと、みみをまえにして、じぶんから、あるいてくれたよ。たいいくかんのうらをとおって、やっとグラウンドについたよ。こっから、おこらないように、しゃがんでしずかにして、ミケがうごいたらいっしょにタイミングをいっしょにして、そっとあるいてついていったよ。それで、さいごもミケはおこらなかったよ。ミケは、さいしょはちょっとだけおこっていたよ。ミケは途中は、おこっていなかったよ。さいごは、やさしかったよ。ミケはじゆうがたのしそうだったよ。」
「きょう、たったかまきばで、きょうたったかまきば2かいあったよ。1かいめメロンとミケじゆうで、2かいめはミケ、メロンどっちもグラウンドにいってクローバーをたべてとてもミケ、メロンはいい1にちだなあーっておもったとおもうよ。」