実践外国語科「Word Connector」
子どもは、実践外国語科「word connector」という活動名に出あいました。子どもは、Wordという語から「言葉とか単語っていう意味だ」、Connectorという語から「コネクタっていう言葉は聞いたことある」、「つなげるとか、接続っていうイメージかな」と話し、「言葉をつなげていくことを学ぶのかな」と考えました。
Eric Hill著の「Where’s Spot?」という仕掛け絵本を出あいました。夕ご飯なのに現れないスポットを探すサリーが、時計やタンスの中を探していくストーリーに、イラストと文字から場面を予測したり、仕掛けに隠れている動物を予想したりしながら楽しみをつくっていました。子どもは、スポットを探す場面を見つめる中で、Is he ~で始まっていることや、場所が文末にきていることに気付きました。そこで子どもは、「Where’s Spot?」をもとに、「It’s ○○」、「Where’s ○○?」、「It’s(behind,inside,in,under)~」を用いて、写真と文字を対応させながら問題をつくりました。「消しゴムを隠そうかな」「この後ろに隠したら見つからないぞ」「inをつかったから、次はbehindをつかおう」などと話しながら、問題づくりを楽しみました。
子どもは、「behindやinside、inやunderは難しい言葉だと思いました。理由は物の場所を表す言葉だからです。特に迷ったのはinside,inです。理由は違いが分からないからです」「特に難しく迷った言葉はinsideとinです。何が違うか分からなかったので考えたいです」などと振り返りました。仲間は、「確かに、違いってあるのかな」「同じ中って意味じゃないの?」「同じだったら、ことばが違うのって変じゃん」と話しました。
そして、子どもは「Where’s spot?」を読み返したり、仲間と話したりしまながらinとinsideの違いについて考えました。「どっちも中なんだけど、普段開けるか開けないものかの違いがあると思う。Where’ spotのinside the clockの時計は普段開けないものだし、でも他の場面でinをつかっているところは、よく開けている。それに、映画の「インサイドヘッド」の頭は全然あけるようなものじゃないし。そこの違いなんじゃないかな」「inとinsideの違いは中に入っているか、~の中っていう違いなんじゃないかな。チーズinハンバーグってさ、ハンバーグの中に入ってる。insideの「インサイドヘッド」は、頭の中にみたいなイメージなんだよな」などと話しながら、inとinsideのとらえをつくっていきました。
子どもは振り返りに「inとinsideの違いについて、私はinは中で、insideは内側だと思いました。物の中に入れるときにinとつかって内側に回るときにinsideと使うからです。今日、活動してinは問題をつくることができたけれど、insideの問題はまだ難しかったです」「今日活動して、inとinsideの違いを班のみんなと話して、みんなの意見も聞けて面白かったです。私の班は、チーズinハンバーグやインサイドヘッドから考えてみたけど、他の班は全然違う考えをしていてびっくりしました。他の班は、なかなか入らない場所みたいなことを言っていたけど、絵本を見たら確かになかなか入らない場所かもと思いました」「最初はinもinsideも両方中という意味だと思っていました。でも今日活動してみて同じ中という言葉でも、意味が違うと感じました。Insideは例えばインサイドヘッドは翻訳すると頭の中になります。Insideは、~の中という意味で、inは、~中にという意味だと思っています。ことばは似ていても意味が違うことが分かりました」などと書いてありました。