金谷の竹を切る「自分たちでやりたいんです」
2学期初めての金谷へのお出かけに行きました。子どもは、「2学期のスタートも、1学期にスタートしたところから行きたい」と話しました。そこで、4月に活動を始めた金谷山の麓の駐車場から山道を登り始めることにしました。4月の活動のときのように集合写真をとり、ベルリン坂を目指して牛木さんと登り始めました。
牛木さんは登り始めてすぐのところで、この場所がかつて陸軍墓地であったことを話してくださいました。足元には小さいどんぐりがたくさん落ちていました。牛木さんに「いつのどんぐりですか?」と聞いてみると、手に取って「去年のどんぐりだね」と教えてくれました。金谷山ではこれからどんぐりが落ちるそうです。
ベルリン坂に向かう坂道に分かれ道があります。牛木さんは、右に進むとらくらくコース、左に進むとチャレンジコースと話してくれました。子どもは、自分が進みたい道を選び登っていきました。チャレンジコースを選んだ子どもは、1学期に登った気持ちをもう一度あじわえたと感じました。そして、4月に登ったときよりも短い時間で登れたと感じました。
金谷山公園に着くと、考えていた活動に取り組みました。広いテントを立てる班、テントの中でプラネタリウムをする班、生き物を捕まえる班、春雨スープとフルーツポンチをつくる班、ホットサンドをつくる班、白旗山へ登る班、新しい道を進む班などがありました。
その中で、竹を切り、流しそうめんをしたいと考えている子どもがいました。子どもは、竹の所有者である対米館の星野さんに流しそうめん開催のチラシを渡しました。子どもが「竹を切らせてください」と話すと、星野さんは「早く切ると色が悪くなってしまうよ。流しそうめんをする前の日に私が切っておいてあげるよ」と話してくださいました。子どもは「うーん」と悩みながら「自分たちでやりたいんです」と伝えました。星野さんは「わかったよ」と言ってくださいました。
牛木さんと医王寺うらの竹林に行きました。子どもは、1.5mの竹を6本切り出したいと考えていました。牛木さんが「まっすぐな竹がいい」と教えてくれたことから、竹を選びのこぎりで切っていきました。力が必要なところは牛木さんに手伝ってもらいました。切り進めていくと10m以上の竹が「バサッ」と音を立てて倒れました。倒れた竹の寸法を測り、のこぎりで切っていると星野さんも来てくださいました。蚊が多く、刺されたかゆみに耐えながら切っていきました。最後には、自分の力だけで竹を切れるようになりました。そして、考えていたよりも多い7本の竹を切り出しました。
竹を担いで金谷山公園に戻ると、計画していたよりも早く竹を切ることができたことに気付きました。そして、その場で竹を割っていくことにしました。牛木さんやボランティアの方の手を借りながら、なたで竹を縦に二つに割り、金づちで節を割っていきました。竹が樋のようになりました。子どもは、学校で節をきれいに取ったり、竹を乗せる脚をつくったりしたいと考えていました。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「昨日、二学き一番最初の金谷アドベンチュでした。楽しかったです。今回やったことは、料理と木を集めたり、カナヘビをつかまえたりしました。二学き最初の金谷アドベンチュは、一番最初の時にのぼった所からやりました。一番最初に金谷アドベンチュした場所は、すごく大変だった記おくがあって、でも、昨日は、へっちゃらでした。大変の道と、へっちゃらな道を選べて、私と〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは、大変な道を選びました。なぜかというと、前は、たしか違う道だったから、大変な道に行って楽しんでみたいなーと思ったので、大変な道に行きました。ついたら、さっそく、料理を始めました。」
「私はせっかくなら一学きといっしょにしようと、急コースに行きました。歩いてて、一学きの気持ちがもう一度あじわえました。ついたら、なめらかコースに行っていた〇〇さんがテントを立てておいてくれました。そしたらすぐ竹を切りに行きました。星野さんのところへ行って、きょかをもらいました。まだ早いと言われたけど、取っちゃいました。ぜんぜん取れなかったけど、牛木さんが切ってくれてなんとかゲットできました。とにかくかにさされて大変でした。」