実践音楽科「声ジャムストーリー」
実践音楽科「声ジャムストーリー」の活動で、子どもは、言葉とリズムを組み合わせて日常のひとコマを表すボイスアンサンブルをつくっています。
子どもは、「昼休みの自分」「夏休みが終わるころ」など、自分の生活の中から場面を決め、その時の様子や動きを表す言葉やものの名前などをつないだり、重ねたりしながら、音楽をつくっていきました。どのような言葉を使おうか、その言葉にどのようなリズムをつけようか、手拍子の拍に合わせて唱えながら、試していました。子どもは仲間と唱える中で、拍がずれてしまうところがあり、最後まで唱えることができないと感じました。そして、仲間とつくった楽譜を指で追いながら唱えてみると、1拍分足りないことに気付きました。休符を入れて、音楽をつくり変えると、仲間と重ねて合うようになりました。
「夏休みが終わるころ」の様子をつくった子どもは、「宿題が終わらなくて、答えをみようかどうしようか悩んでいるところで、なんて言おうか迷っている」と話しました。全体で、その悩みを共有すると、「『うーん、うーん』とか『えー、えー』って入れたらどう?」とアイディアを出しました。悩んでいた子どもは「『うーん、うーん』とかは前に出てきているから・・・」と話しました。「同じ言葉が繰り返されると、音楽に統一感が出ていいと思うよ」と話す仲間もいました。仲間からのアイディアや自分の思いをもとに、休符と言葉で悩んでいたけれど、「やっぱりやめた」という様子をつくりました。
それぞれのグループがつくった音楽を聴き合った子どもは、「『創造活動 イェイ!イェイ!イェイ!』のところで振りが入るのがいいね」「うちらも振りを入れてみよう」と話し、自分たちの音楽をつくり変えていきました。
子どもは、次のように活動をふり返りました。「最初はずらしていなくて、けっこう出来ていませんでした。あとけっこう棒読みしていました。でも今回、ずらして、感情を入れて、練習してみたら上手くなって、今回ぶっつけ本番でやったら、けっこううまくいって良かった。(ほかの班は)元気よくやっているところなどがいいなと思いました」「○班は、振りがついてて、声が大きくて良かったし、私たちの活動している、筒方を使っていていいなと思いました」「リズム感がうまくいった。『どうしよう』っていう歌詞の後に『やっぱりやめた』っていう歌詞が上手く言えた。○班の発表は、自分たちの発表よりテンポが速いけど、○班はすらすら歌えていてすごかった。○班の『コラー』の歌詞が面白くてよかった」