6月28日 「たなやかた」で作品展の準備
創造活動「ともして町家」では、「こうじや」の倉である「たなやかた」で作品展を開くために準備をしていました。
子どもは「戸野目・四ヶ所の町家」というテーマで絵を描くために写真を撮りに行きました。「こうじやの吹き抜けが高くて、天窓になっているところを描きたい」、「雁木が続くところが一番、戸野目、四ヶ所の雰囲気がある」などと話しながら、撮った写真をもとに、実践図画工作科で絵を描きました。また、子どもは、自宅から町家の雰囲気に合いそうな懐かしいものや古さを感じるものを持ってきました。
6月28日はあいにくの雨でした。子どもは雨に濡れないように、自分の絵や自宅から持ってきたものをもって「たなやかた」に行きました。
子どもは、絵を側壁に画鋲で取り付けたり、自宅から持ってきた懐かしさや古さを感じるものを板に貼り付けたりしました。子どもは「そうやって貼ったら、作品が曲がっちゃうって」「その辺り、茶色っぽいのが固まるから絵を入れ替えて」などと話しながら、絵を飾っていきました。また、懐かしさや古さを感じるものを、画鋲や両面テープで板に貼り付けたときには、「保育園でこういうの私もつくったな。家で私も探してみようかな」「カセットテープとか見たこと無いな。これどうやって音が出るの?」などと話していました。
最後にできあがった作品を取り付けました。子どもは「おぉ」と声をあげて、拍手をしていました。「たなやかた」を管理されている北折さんからは「なかなかの力作ですね」と声をかけてもらい、子どもは笑顔になっていました。
その後、作品展を開くことができる日にちを北折さんと確認した子どもは、作品展に来てもらうため、これまで活動で出会った方のお宅、そうでない方のお宅を訪問し、作品展が開かれることを知らせるとともに、「ぜひ来てください」と呼びかけました。子どもは「緊張したけど、地域の○○さんに話すことができた。絶対行くよって言ってもらえて嬉しかった」「4月に会った池田さんも町家にいらっしゃって、宣伝できた。面白いね、行くねって言ってもらえて良かった」「これまで出会った方だけでなくて、地域の方10人にも声をかけることができた。作品展はけっこう人が来るんじゃないかな」「でも、ほとんどが留守なのか人がいなかった。全然宣伝できなかったな」などと話しました。
子どもの作文シートには「今日、たなやかたの作品展の準備をしました。自分たちの描いた絵をはったり、共同作品のなつかしいものを板に画びょうしたりしました。絵は、戸野目・四ヶ所の町家というタイトルで、わたしは戸野目・四ヶ所の通りをとったものを絵に描きました。町家の古さがあらわれるように茶色にこだわりました。なかなか色が近づけなかったですが、なんとかぬることができました。共同作品はなつかしさや古さを感じるものというテーマだったので、私は家からようちえんの時につかっていたおもちゃをもってきました。これを見ると自分がようちえんの時のことを思い出します。きっと、見に来てくれる人も、自分もこうだったとなつかしんでくれるかなと思っています。みんながもってきたものを見ると、自分の物じゃないけど、なつかしさを感じました。なので、見に来てくれる人もなつかしむと思います。ついに今度の金曜日から作品展がひらかれます。北折さんや池田さんにチラシを配ったし、保阪さんや他のちいきの人にもよびかけたし、きっとたくさんの人が見に来てくれるんだろうなと思っています。おうちの人にもみんなよびかけるはずだか、きっとたくさん来ると思います。みんなが作品展に来て、戸野目・四ヶ所がもりあがるといいです」と書いてありました。