ミケメロはらぺこキッチン
メロンのおたんじょうびかいでケーキやサラダをつくっていた子どもは、前庭でそれらをつくり、遊び場に持っていきました。遊び場へ向かう途中、つくったご飯の具材が落ちてしまうことが何回か続きました。その度に、その具材を拾い、戻すことを繰り返しました。教師が「どうして拾ったの?」と尋ねると、子どもは、「いっぱい食べてほしいから」「でも、遊び場まで運ぶの大変だな」「ご飯も汚れちゃう」と話しました。その言葉を聞いて、教師が「どうすればいいかなぁ?」と返すと子どもは、「給食の車(ワゴンのこと)みたいに運べば?」「あっち(遊び場)にもご飯をつくれるところがあればいい」と話していました。
翌日、たったかまきばの活動が始まると、遊び場の近くにご飯をつくるために木材を運びました。どこにつくるか話すと、「こっち(入り口の右側)は看板があるから狭いね」「こっち(入り口の左側)の方がひろいからこっちにつくろう」と話し、つくる場所を決めていきました。仲間と木材を持ったり、電動ドライバーの後ろを押さえたりしながら、テーブルをつくっていきました。テーブルができる頃になると「名前はどうしよう」と話していました。「ミケメロンキッチンはどう?」「レストランかな?」「はらぺこを入れたい」「ミケメロンはらぺこキッチン?」「ミケメロはらぺこキッチンにしよう」と話しながら、ご飯をつくる場所の名前が決まりました。名前が決まると早速看板にその名前を書き、テーブルに付けました。
この日の作文シートには、次のようなことが書いてありました。
「きょう、たったかまきばで、ミケとメロンのきっちんをミケとメロンのあそびばのまえにつくったよ。(中略)ミケとメロンにきっちんをつくったきっちんのなまえはミケメロはらぺこきっちん。きょうミケがみみをうしろにしたりまえにしたりしてたよ。あそびばのきっちんはきょうでかんせいしたよ。ミケとメロンのきっちんはさいしょきを2ほんもってたけど○○くんがもう1ぽんもちたいっていってたから1ぽん○○くんにあげたよ。」