創造活動「ともして町家」
5年生初めての創造活動の日。子どもは、行き先や創造活動名を知らないまま、路線バスに乗りました。
「四ヶ所入り口」のバス停で降り、「こうじや」にたどり着きました。そこで、教師からここが1年間の活動の拠点であることを聞きました。
子どもは、広い「こうじや」の中を探検したり、そこにあるものを手に取ったりしました。
子どもは、「すごく広い」、「着物きてもいい?」、「これ知ってる、おばあちゃんちにある」と思ったことを口にしながら、「こうじや」の雰囲気をあじわいました。
創造活動のフィールドである、戸野目、四ヶ所の町家のある通りを歩きました。子どもは「活動のフィールド、広いね」「この家にも、こうじやにあったのと同じ貼り紙がしてある」「この家、昔のテレビが置いてある。タイムスリップしてきたみたい」などと話していました。
子どもは、「こうじや」に戻ると、「こうじや」を管理されている北折さんに出会いました。子どもは、北折さんから北折さんが「こうじや」の元所有者であること、仕事で海外を拠点にしている長谷川さんに売却したが、自分が管理を任されていることを聞きました。また、「こうじや」は約築110年の元麹屋さんであること、町家が間口が広いことや、日の光を取り入れる大きな吹き抜けがあることなどを教えてもらいました。
子どもは、作文シートに「初めてこうじやですごして感じたことは色々ありました。例えば、町家は自分で野菜を作り、自分でかせぐということです。何故かというと、北折さんから「畑で野菜を作って、自きゅう自そくですごしているんだよ」と聞いたからです。他に、電気がないのに明るいことを見つけました。よく見たら、天井から光が入って来ていました。だから、昔の家は、たくさん工夫があると感じられました。北折さんは「冬は暗いから、その穴を作って、光をいれてくらしている」と聞きました。すごかったです。今の家も良いと思うけど町家もすごかったです。いろんな着物があったり、昔のものがあったり、すごかったです。それと、そもそも広いのがすごかったです。かくれんぼをしてみたら、色々な隠れ場がありすぎて楽しかったです。(中略)。今日、「こうじや」ですごしてみて一番すごいと思ったことは、昔のたてものなのにしっかりしていることです。百年以上前のがこわれないのがすごかったです。また行きたいです」と書きました。