金谷アドベンチュ
子どもが待ちに待っていたお出かけの日がやって来ました。バスに乗り、金谷山の麓の駐車場につきました。そこで子どもは活動名「金谷アドベンチュ」と出あいました。子どもは、「チュ? チャーじゃないの?」と言いました。教師から、「チュ」には「人」の意味があることが伝えられました。4年2組の創造活動では、金谷の様々なフィールドで冒険することを通して、金谷の人になっていきます。
金谷山の駐車場には、活動を共にしてくださる金谷の方3名が来てくださっていました。牛木さん、森田さん、近藤さんです。集合写真を撮り、山の中へと歩みを進めました。
分岐点で子どもは立ち止りました。牛木さんから、「左が急コース、右が緩やかコースだよ」と教えてもらいました。子どもは自分で道を決めて進んでいきました。山道にはピンク色の花、白い花などがあり、見つけるたびに、森田さんや牛木さんに花の名前を尋ねました。
ベルリン坂を登り切り、子どもはさらに山頂を目指しました。頂上に着くと、眼下に絶景が広がっていました。そして、斜面を駆け下り、芝生広場に着きました。そこから子どもは、自分の行ってみたい所へ進みました。崖を上ったり、水路や池に行ってカエルを捕まえたり、再び頂上を目指したりしました。また、昼食のみそ汁づくりをする子どももいました。
子どもは、帰りのバスがやってくると、「もっと遊びたかった」「次に来るときにはタモを持ってきたい」「まだ行っていない道の方に行きたい」と話していました。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「そうぞう活動が始まりました。活動名は『金谷アドベンチュ』です。・・・はい。今、金谷アドベンチュ? アドベンチュって何?って思った人が95%だと思います。そして、ほんとに私たちも、え?っとなりました。せつ明しよう。チュとは、〇〇たちや〇〇の人などをいみすることばです。たとえば森チュといったら、森の人たちになります。なので、アドベンチュは、ぼうけんの人たち、または、ぼうけんしゃっていみだよぉん。そして、その名のとおり、今日、金谷に行きました。そして、山をのぼったりおりたりしたそのさきにまっていた!とってもたのしいところが!!そう、そのたのしいところは、サルが丘だー!」
「ぼくたちはバスにのって金谷のちゅうしゃじょうにきました。さっそく出発しました。二十分ぐらい歩いたことでひょうこう七百メートルにとうたつしました。それでやっと道がひらけました。それでぼくたちは下におりる道でおりたら、レルヒぞうがたっていました。そこで大ピンチがせまっていのです。そこで一番下までおりた所で道がちがっていたようで、そのしゃ面は三十七度くらいのところで、またのぼらなくてはならなくなりました。それがものすごくじごくでした。そのさかで息をきらしたところではげしいのぼりざかのしれんがまっていました。そのとき、ぼくと〇〇くんの顔が青ざめました。『これはまずい』と思わず口にしました。それから二十五分後……。やっとそのしれんをのりこえました。そのときぼくは、ザ・スーパーアイテムをゲットしました。それは『木のぼう』です。木のぼうに体重をかければ、からだのふたんがやわらかくなります。そのスーパーアイテムをゲットしてぼくはもえました。それで、ペースがあがり目的地にとうちゃくしました。」
「〇〇くんがカエルを二匹つかまえたことがびっくりしました。あと、ぼくが3年生の時にでっかいかにがにげたことがあったし、魚をかっていてえさをあげなくてしんだことがあったので、それだけはちゃんとしないとやばいし、そのえさはどうするんだろうとぼくは思いました。またこんどいく時に別のところにいっていろいろな発見をしてみたいです。あと行っていないところはどんな道なのかぼくは気になります。こんどくまがでるといやだから、リュックにくまよけのすずを買ってつけていきたいと思いました。またこんど動物を見たいと思いました。」
「私は思いました。のぼれない人を『手つかまっていいよ』とか、たすけあっているすがたがありました。すごくいいと思いました。クラスのみんなでたすけあって山をのぼってたすけあって、おみそしるをつくって楽しくおしゃべりしながらおべん当を食べて、人間はたすけあっておぼえて生きるんだなと思いました。だから私もたすけたり、たすけてもらったりしたいです。来週も楽しみです。さいごに思いました。『いい活動だな、楽しかったな』と思いました。とてもすがすがしい気持ちになりました。今度は、お泊りとか、むずかしい所とか、行った事がない所に行きたいです。あと、他の友だちとなかよくなった気がします。すごく楽しかったです。またもっともっと行きたいです。」