マックとミックスの幸せ
牧場に戻ったマックやミックスと再会した子どもは、「一緒に散歩して楽しくなった」「マックの歩くスピードが速くなってた」などと話しました。そんな中、「マックが学校よりおとなしかった」「ミックスが散歩のときに全然走らなかった」と、学校にいるマックやミックスとの違いを「マックらしくない」「ミックスらしくない」と話す子どももいました。
牧場では散歩コースが決まっていること、学校の原っぱのほうが広いことなど、マックやミックスの様子が違うことについて、学校で過ごしていたマックやミックス、牧場にいるマックやミックスの姿から話していくと、「学校よりかわいそう」と話しました。他方で、おとなしく散歩するマックやミックスの姿に、「他の馬もいるから、牧場のほうが安心していると思う。」と、マックやミックスが牧場で過ごすことについて話す子どもいました。
学校や牧場で過ごすマックやミックスについて話す子どもに、「マックとミックスにとっての幸せな生活とは何ですか」と問いかけると、「学校も楽しいけど、牧場のほうがいい。いろいろな人が来るし、牧場は山だから、自然の中で暮らすのはウマにとって幸せだと思う。」「学校のほうが、いろいろな食べ物食べられる。みんながつくった料理もある。」「いろいろな動物と暮らせるほうが幸せだと思う。」などと話しました。仲間がいること、自由にできること、マックやミックスにとって暮らしやすい場から、マックとミックスの幸せについてとらえました。
活動後の作文シートには、次のようなことが書いてありました。
「今日、マックとミックスにとってのしあわせな生活について話しあいました。私は、学校にいる時よりも、ぼくじょうにいたほうがしあわせかなと思いました。学校でいっしょにいる生活も楽しいけど、ぼくじょうは仲間もいるし、おきゃくさんもいるし、ちょっとせまいところもあるけど楽しいと思っています。そもそもウマは自然の中で生きているので、山だしいいのかなと思っています。それにずーっといっしょにいた人もいるからです。」
「きょうは、マックとミックスにとってしあわせな生かつをはなしました。わたしはぼくじょうのほうがいいとおもいました。なぜかというと、マックとミックスのおうちだからです。ほかのうまもいるからです。」
「マックとミックスにしあわせな生かつは、学校なんじゃないのかなっておもいました。それは、どうしてかは、ぼくじょうのうほうがなんか、マックのおへやのはんぶんくらいで、マックとミックスでけんかになりそうだから、学校のほうがいいとおもいました。でも、ぼくじょうのほうもいいとおもいました。マックとみっくすのなかまもいるから、それもいいとおもいました。ゆきのときは、ずっとこやのなかにいるからちょっとかわいそうだなっておもいました。それで、もう一つだけありました。みんなでながしにんじんとか、そんなことができているから、そっちのほうがいいのかなっておもいました。」