みちのかいつう
みちの雪かきを毎日続ける子どもがいます。「雪かきを毎日しているのはどうして？」と尋ねると「自分たちがつくったみちを通ってほしい」「でも、雪で見えないと自由に歩いてしまう。せっかくつくったのに」と話しました。その日もスコップを持って、原っぱに向かっていきました。
のびのびみちまちに積もった雪の様子は、行くたびに変わります。子どもも「すごく固いね。今日は寒かったから氷になっているんだよ」「今日は掘りやすい。気温が高いからね」などと雪の様子とその日の天気や気温を結び付けて話します。また、雪かきをしながら、「疲れた～」「大変だね」と話しながらも、笑顔で雪をかき続けています。雪かきをしながら、「確かここにみちがあったよね」「試しに掘ってみよう」と話し、雪がなかった頃に歩いていたみちを思い出していました。掘り進めていくと「ここは確かロングロードにつながるみちがあったよね」「みちまちおにごっこで通ったね」などとのびのびみちまちでしてきたことを思い浮かべ、おしゃべりしながら掘っていました。
毎日、掘り続けていると掘り進めるスピードも速くなっていきます。「もうすぐみちがかいつうするよ」「やった～、みちがつながったね」と話し、みちがかいつうしていくことを喜んでいました。
この日の作文シートには、次のようなことが書いてありました。
「今日、のびのびみちまちで、道のゆきかきをしました。今日ははれていていいてんきだけど、ゆきがかたいとおもっていました。でも、サラサラで、どんどんすすみました。今日のルートは、二かいだての家からしゅっぱつして、ロングロードのちかみちまでいきました。まずおばけやしきがあったところまで、すすめました。大へんだったけどあまりとおくないので、はやくおわりました。さいしょはスコップをつかっていたけど、スノーダンプにかえました。やってみたら、つかいかたをうまくりようすればできました。さかさにして、ゆきをけずったり、なんかいも、ぶつけると、ほれます。そのあと、みちまちサッカーじょうの前のみちをしました。そこは、今日、かいつうしました。気もちよかったです。またやりたいです」
