未来の正善寺？
１１月１０日、子どもは正善寺にお出かけしました。
正善寺に着くと、前回のお出かけで途中だった秘密基地の改造に取り組みました。
子どもは、地面から生えている草を刈ったり、土をならしたり、丸太を切り出して、柱にして利用したりしました。また、高木から藤の太いツルが垂れ下がっているのを利用して、ターザン遊びをする子どももいました。
午後には、集落センターで干し柿をいただきました。この干し柿は、いつも活動にかかわってくださっている内田さんの家の敷地内で採れた柿です。「干し柿を初めて食べた」という子どもが多くいました。食べてみると、「すっごい甘い！」「もっと食べたい！」と、おいしさに感動する子どもが多くいました。
干し柿を食べた後、子どもは、内田さんが「未来の正善寺」と言う場所に行きました。着く前に、子どもは、「大きい建物が建っているのかな」などと、想像しながら向かいました。訪れてみると、そこには、人が住んでいない家屋、茂った雑木林、屋根にしなだれかかる竹などがありました。
再び、集落センターに戻ると、内田さんが待ってくださっていました。内田さんからは、「今、正善寺の住民のほとんどがお年寄りになってきていること」「この先、正善寺に住む人がさらに減っていくだろうこと」など、「未来の正善寺」と表現した理由を話してくれました。そして、「できれば、正善寺に住んでくれる人が増えてほしい」と、お話をされました。
子どもは、作文シートに次のように書きました。
「今日、ジャンボタクシーで下正善寺に行きました。集落センターへ行き、着いたら山道を歩いて登りました。そして、フィールドに着いたら、テントの所に行って、落ち葉を捨てたり、じゃまな木をのこぎりで切りました。そして、たくさん切ってつかれたので、てんぼう台の丸太に座って休みました。てんぼう台から見る景色は、やっぱりきれいで、気持ちよかったです。それから、ブランコの近くにターザンロープをつくりました。それから、今日、四人新しい人が入りました。〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんです。だから、たくさん人がいて、にぎやかで楽しいです。お弁当を食べて少しした後、未来の正善寺が見える場所に行きました。そこは、はいきょで、最初は未来の意味が分からなかったけど、あとで内田さんに話を聞いたら、分かりました。宇津尾集落は、学校に遠かったから、人がへっていったから、下正善寺もそうなるかもしれないということでした。ぼくは、住めないけど、もっと下正善寺を好きになりたいと思いました」
「今日、「やまもり正善寺」で正善寺に行きました。また、〇〇君たちと秘密基地をつくりました。〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、〇〇ちゃん、〇〇ちゃんが入りました。ターザンロープをつくったけど、上手くいきませんでした。でも、〇〇君が３０ｍぐらいの木の上から藤がぶら下がっているのを使って、ターザンロープができました。ぼくたちの秘密基地には、トランポリン、ブランコ、ターザンロープがあります。「未来の正善寺」は、ぼくは、ああなってほしくないです。あんなに古くなった感じにはなってほしくないです。内田さんもあんな姿になってほしくないと思います。ぼくたちにできることを探したいです」
