体があたたまる
暖かく強い風が原っぱにも吹きました。強風が去ると子どもは、避難していた屋根を倉庫から出し、修理したり再び設置したりしました。
また、空気の冷たさを感じた子どもは、原っぱに行くとすぐに火を起こし始めました。火が大きく育ってくると「あったかーい」と言い、仲間と共に、火に手をかざして暖まりました。
教室では、ビレッジファームで採れた秋野菜のにんじんやさつまいも、まだまだ元気な夏野菜のピーマン、パプリカ、ナスを包丁で切る子どもがいました。そして、釜戸で野菜炒めや焼き芋を作りました。焼き芋をつくった子どもは、釜戸からアルミホイルに包まれたサツマイモを取り出し、「あっつ」と言いながら、アルミホイルを剥いでいきました。中を割ってみると湯気がただよい、「ホクホク〜」「あち、あち」と言いながらサツマイモをほおばり、そのおいしさに思わず笑顔になりました。
また、体が温まるものを作りたいと考えた子どもは、なべで牛乳を温めて紙コップに移し、そこにココアの粉を入れ、ミルクココアを作りました。そして、「ココアいる人～」と言って、仲間に振る舞っていました。
子どもは作文シートに次のように書いていました。
「今日、火がめっちゃついたよ。だから、さつまいもスティックとさついまいもと、ウィンナーと、マシュマロをやいたよ。やけたよ。さつまいも、おいしかったよ。ほかほかだったよ。ウィンナー、こげてすこしおいしくなかったけど、おいしかったよ。ぜんぶやけたよ。うれしかったよ。天気で、うれしかったよ。」
「今日、暖炉ファイヤー釜戸でベーコン野菜炒めを作ったよ。おいしかったよ。一人で全部食べられるぐらいおいしかったよ。僕の野菜炒めランキングで3位までにはぜったい入るよ。ココアを買ったよ。超おいしかったよ。みんなと一緒にのんだよ。さらにおいしかったよ。」
