正善寺の木のよさを生かして・・・
これまでに、正善寺の魅力を感じてきた子どもは、木の模様や、手触り、香りを生かそうと、木のコースターや香り袋などを作っています。
ニマ(木の皿)作りやイス作りに取り組む子どももいます。
ニマ作りでは、切り分けた木を丸ノミで彫っていきました。なかなか根気が必要な作業で、木を固定しながら、木の中央部を彫り続けていました。
木のイス作りでは、丸太をイスの脚の部分として加工するために、切ることに苦労しながらも、ちょうどよい太さと長さに木を切り分けていました。
正善寺で切った木を小さく切り分けて駒を作り、木の将棋で楽しむ姿もありました。
子どもは、作文シートに、次のように書いていました。
「私が今日、作ったのは、香りぶくろです。この前、お願いしたら、先生がお茶ぶくろとリボンを買ってきてくれたから、続きをしました。〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんと、〇〇ちゃんとしました。竹くずと竹くずでは、木くずの方がいい香りでした。今日、作った物の良さは、正善寺に行かなくても、木や竹の香りが楽しめるところです。持ち歩けば、どこでも自然をあじわえます。でも、くずが出てこないように、ふくろを二重にしたから、木の色があまり見えなくなるから、オシャレに絵もかこうかなあと思います。竹くずは、あんまりだったけど、〇〇ちゃんに、『どっちもいいね!』と言われて、作ったかいがあったなと思います」
「今日、やまもり正善寺をしました。最初は、パズル屋の景品を作った後、〇〇君と、〇〇君がやっているニマ(木の皿)作りを手伝いました。最初は、丸いノミで木をけずりました。真ん中だけくぼみをつけるのがむずかしかったです。その後、ふつうのノミで深くほった後、もう一回、丸ノミでほりました。でも、力を入れないとほれませんでした。深くなってくると、力が入りました。ニマのよさは、物を入れられるし、プラスチックの入れ物とちがって、自然からできているものだし、それだけのよさがあると思います」
「今日、〇〇ちゃんといっしょに、木のイスをつくりました。みんなにすわってもらって、自然の木のイスのすわり心地のよさを伝えたいからです。丸太は、ノコギリで切っても歯が立ちません。ぐにゃぐにゃと、ずっと曲がっています。ナタで切ってみると、意外にうまくいきました。そして、〇〇ちゃんがたてにスパーン!とわりました。見ると、きれいにわれています。これからも、順調にイスをつくっていきたいです」