えんじて名シーン
1学期、仲間の演技を見た子どもは、「ぼくも〇〇君みたいな名シーンをえんじてみたい」とえんじて日記に書きました。そして、2学期の「えんじてであって」の活動では、「えんじて名シーン」という合い言葉で、お話を演じていくことにしました。
子どもは、「きつねのおきゃくさま」(あまんきみこ・作)を語り聞き、きつねのことを「3匹を食べたかったのに守った」、「悪そうに見えていいやつ」と話したり、「はあん、にげる気だな」が名シーンだと考えたりしました。次の時間、早速、仲間と役決め、脚本をつくったり、セリフを付けたりしていきました。
稽古が終わると1場面~3場面を演じました。子どもは、稽古ではおおかみ役でしたが、発表の日、仲間がお休みであったことから、急遽、きつねの役をすることになりました。10分間の稽古でしたが、発表することに決めました。きつね役の子どもは、ひよこやあひるから「親切なきつね」と言われ料理を振る舞ったり、「きつねおにいちゃん」と呼ばれ、ぼうっとなる演技をしたりしました。
子どもは、えんじて日記に次のように書いていました。
「今日、えんじて名シーン『きつねのお客様』で僕たちのチームの〇〇君が名シーンをしたよ。けいこ10分しかなくてこまったよ。なぜかと言うと、〇〇君がいなくて僕がきつねの役をしたんだよ。それで、セリフもなんとなくだったから、それにしてはいいえんぎができたと思うよ。きつねは、優しいところもあるけど、悪いところもあるよ。僕が一番いいえんぎだなって思ったチームは、〇〇君チームだよ。ちょっとおかしい所もあったけど、おもしろかったよ。でも全部のチームのえんぎがいいえんぎだったよ。僕たちも、もっとがんばるよ。4場面に早く行きたいよ。」
「今日、えんじてであってをしました。きつねは、わるいきつねだと思いました。さいしょ、太らせて食べようとしていて、太ったんだけど、おおかみにまけて死んしまったからです。たぶん3びきは、食べられると思っていなかったから、おはかを作ったんだと思います。『きつねのおきゃくさま』とまったくおなじ話をよんだことがあります。『にゃーご』と言うお話です。ねこは、子ねずみをたべようとしていて、子ねずみはねこに食べられると思っていなかったので、ねこは食べないことにするお話です。」