木で楽しみをつくり続ける
子どもは、正善寺で切ってきた木を使い、楽しみをつくり出すことを続けています。
ある子どもは、木を適当な大きさに切ったものを重ね合わせ、カスタネットをつくり始めました。つくる中で、2枚の木の板を重ね合わせただけでは、上手く音が鳴らないことに気付きました。そこで、新しい部品を付けることで、よい音が出るように工夫をしていました。また、ミニ太鼓には、花やハートなどのイラストを描いて、かわいらしい雰囲気の楽器にしていました。
子どもは、正善寺でつくった木組みのテントを教室に再現しようとしました。教室の床は木を組んでも滑ってしまうので、木組みのテントをつくるには難しい場所です。そこで、木と木をひもで結ぶことで立つように工夫をしました。ようやく立ち上がったテントでは、おしゃべりしたり、寝転がったり、思い思いに過ごしていました。
木組みのパズルのトーナメントが始まりました。子どもは、「木パズルRTA大会」と呼んでいます。スタートの合図でパズルを組み始め、どちらがより短い時間で組み終われるかを競う対戦パズルゲームです。参加者の子どもは、木の形を手掛かりに、少しでも早くパズルを完成させようと熱中していました。また、開催者の子どもは、トーナメント表の用意、審判、iPadでのタイム計測や合計タイム算出に取り組むなど、自分たちで考えて運営をしていました。「木パズルRTA大会」は、大いに盛り上がりを見せています。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「今日、『やまもり正善寺』をしました。楽しかったです。最初に○○ちゃんとカスタネットを作りました。この前に開けた穴に、ひもを入れました。すごくむずかしかったです。あなにひもを入れるのが大変だったので、ひもの先にテープをつけてやりました。そうしたら、すぐに穴にひもを入れられました。たくさん入れたので、たいへんでした。その後に、皮をむいてある木を二つくっつけて、楽器を作りました。いい音がなる楽器を作れてよかったです。その楽器に絵をかきました。私は、お花やハート、うさぎなどの絵をかきました。木が少しかわいくなってよかったです」
「今日は、やまもり正善寺の時間に、○○ちゃんと、○○ちゃんと、○○ちゃんと、○○ちゃんとテントづくりをしました。オープンスペースでやりました。そのとき、先生も手伝ってくれました。なぜかと言うと、木がぜんぜん立たなかったので、手伝ってくれました。そして、何回も何回もやって、木の下の部分をつなげました。それがたいへんでした。そしたら、やっと立ちました。よかったです。そして、○○ちゃんと、○○ちゃんと、○○ちゃんがテントの中で『24時間生活』をしていました。教室に立てているから、教室が正善寺みたいでした。とても楽しかったです。みんなでものすごく笑いました」