木で楽しみをつくり出す
子どもは、正善寺で切ってきた木を使い、楽しみをつくり出しています。
ある子どもは、木のパズルを作り、どれくらい短い時間で組み立てられるかを競って楽しみました。また、木のパズルの組み立てトーナメントを計画中です。トーナメント表作りとあわせて、参加してくれた仲間に渡す景品作りに取り組んでいました。
ある子どもは、切った枝を使い、お人形を作りました。お人形には、「プリン」「桜」など、それぞれに名前を付けています。「人形の生活」というタイトルで、「8時に人形たちが起きて、朝ごはんを食べたら、人形たちが勉強や遊びをを始めて…」と、人形劇のストーリーを考えていました。
ある子どもは、木でオセロを作りました。木の枝を輪切りにしていき、色を塗って、オセロのコマを作りました。また、オセロボードは、縦に割った木の幹や細く切った竹をつなげて作っています。ボードの木が離れないように、木の組み方やグルーガンの付け方を工夫していました。
木で楽器を作った子どもは、仲間と音を出して楽しみました。はじめのうちは、木をたたいて音を出して楽しんでいましたが、次第に指揮者役を決めたり、「1,2,3,4、5,6,7,8!」と元気よく掛け声をかけながら体を思い切り動かして音を出すことを楽しんだりしました。仲間と一緒に、木から出る音やリズムを楽しむ笑顔がたくさん見られました。
子どもは、作文シートに次のように書いていました。
「ぼくは、オセロを作りました。○○君と、○○君と、○○君といっしょです。スギの木をナタでわって、オセロの台に使います。グルーガンでとめるだけだと、木と木がはなれてしまったりするので、グルーガンではりつけて、その上をわりばしで押さえます。わりばしが取れてしまったら、意味がないです。なので、わりばしの上に、さらにグルーガンをはりつけます。これを二回くり返せば、台の完成です。時間があったので、正善寺から持ってきた竹をオセロのマス目に使います。ちょうどいい長さに切るのが、とてもむずかしいです。今は、竹をたてに切っているとちゅうです。しっぱいしないようにがんばりたいです」
「今日は、私と○○ちゃんと、○○ちゃんと、○○ちゃんと、○○ちゃんと木の楽器でえんそう会を開きました。木のしゅるいや皮の色がちがうだけでも、ちょっと音が変わりました。木に布をかぶせると、同じ木をたたいても音が変わって、私は、こんなに変わるんだなと思いました。ほかにも、竹と木もぜんぜんちがって、びっくりしました。全員で順番を決めて、たたくリズムを変えて音をならして、きれいな音を出せたのがおもしろかったです」