自分が書きたい物語を書く
おはなしポケットで仲間の物語を聞く最後の日が来ました。子どもは、おはなしのたねブックを持って、おはなしポケット台の前に集まりました。仲間の物語を聞き終わると、物語に質問したいと競って手を挙げました。また、物語が終わったと思って手を挙げると、物語を語っていた仲間は「終わりじゃない」と話し、お話の続きがあることを楽しみました。
また、製本に出していたおはなしポケットの本が学級に届き、卒業式の日に渡しました。子どもは、ページをめくって自分だけの本を楽しんだり、仲間と見せ合ったりしていました。
子どもは、1年間の活動を次のように振り返りました。
「はじめ、ものがたりをかたるときは、すごくはずかしかったけど、よんでみたらみんなに聞いてもらえてとてもうれしかったよ。おはなしをかたっているとき、すこしどきどきしたけど、がんばってよんだら、とてもいいことがおきたよ。それは、みんながしつもんなどをしてくれることだよ。ぼくはとてもうれしかったよ。おはなしをよむときにやっぱりやめたときもあったけど、やっぱりおはなしをきいてもらえることは、とてもうれしいことだよ。」
「ものがたりをよみおわってかんじたことは、たくさんありました。1つ目は、はずかしかったけどはっぴょうしてよかったとおもったことです。2つ目は、わたしは、とてもおもしろかったり、ほっとしたりするものがたりをかいているんだなーとおもいました。3つ目は、ものがたりをはっぴょうすると、なんかまたよみたくなったから、またよやくしたいなーとかんじます。」
「わたしは、ものがたりをかいているとき、手がつかれるけど、たまになんかたのしいなーと思ったりするよ。あと、みんなにきかせたら、みんなは、どんなかんそうとかしつもんとかをきくのかなーって、わたしはかいているとき思うよ。わたしは、いろんな人のものがたりをきいてこう思ったよ。みんなは、さいしょは、うんちとか、おしりとか、おしっことかきもちわるいことを入れていたけれど、今は、せいちょうしたから、そんなきもちわるいことは、あんまり入れていないから、いいものがたりになったよ。でも、じぶんがかきたいものがたりをかけばいいんだよ。うんちとか、おしっことか、おしりは、だからもちろん入れていいんだけど、わたしは入れてないよ。みんなちがってみんないいんだよ。」