値下げすることについて
子どもは、朝市でお買い物をしたり出店したりしてきました。その中で、子どもは出店者からおまけをして買い物をしたり、自分たちも値下げをして買ってもらったりすることが、自分の喜びであったり、サービスするよい出店者の象徴であると考えたりしてきました。しかし、絶対に値下げをしない農家の方に出あい、その方の「大事に育てたからこそ値下げをしない。値下げをしたら、物の見方、人の見方が変わってしまうことが怖い」という考えに触れました。
「朝市の出店で値下げをしますか」と教師から問われると、子どもは、「値下げをすると、本当の値段で買った人に『損をした』と思わせてしまうから、値下げはしない方がよい。」「大事に育てたり作ったりしたからこそ、たくさんの人に買ってほしいと思うのは当然のことだから、値下げをしてもよいと思う」「大事に育てたり作ったりしてきたからこそ、値下げをしてはいけないのではないか」「私は今まで何も疑問に思わず値下げをしてきたけど、迷っています」「でも、値下げをした時、喜んで買ってくれた人もいたから値下げは悪いことではないと思う」などと話しました。
作文シートには、「私は、ねだんとは、自分たちがんばってつくった価値を見せているものだと思います。だから、簡単に値下げをしない方がいいと思いました。家の人は私たちの商品を買ってくれます。子どもががんばっていることに対して、応えんの気持ちをお金で届けてくれているのだと思います。でも、本当にほしくて買っている人もいると思います。値下げは悪いことではないけど、かんたんに値下げをしてしまうことは、その物や買ってくれる人に対して失礼なことだと思いました。今日の「値下げをすることについて」を通して私はねだんの意味を考えることができてよかったです。そして、次の出店の時は値下げについて考えながら出店をしたいです」と書かれていました。
