チャコはいうことをきいてくれる?
朝、子どもがチャコを前庭の柵に連れて行こうとしても、どうしても動かず、1時間目の体育ができないことがありました。
そのときに子どもが書いた「きょうのチャコはげんきでしたが、いうことをきいてくれませんでした。」という作文シートを教師から提示されると、子どもは、「たしかに、前もそうだった」「もっと原っぱで草を食べたかったんじゃない」「お腹がすいていたんだと思う」「前庭には干し草があるのに行かなかったから、お腹が空いていたんじゃないと思う」「チャコは自然に生えている草が食べたいんだよ」などと話しました。
一方で、「でも、チャコは言うことを聞いてくれることもあるよ」と話す子どももいました。それを聞いた仲間が、
「朝は動かなかったけど、のりのりランドの時間は動いてくれるよ」「うらぼりの時は言うことをきいて足をあげてくれる」「原っぱへ行く時は言うことをきいてくれるよね」「草がいっぱいあるところへ行きたいからじゃない?」と話しました。
ある子どもが、「チャコにもよていがあると思う。馬装を着けてくれるときもあるし着けてくれないときもあるし、走ってくれるときもあるし走ってくれないときもあるから。」と話しました。それに対し、「いや、チャコに予定はないでしょ」と話す子どももいました。
その後、外に出てチャコと一緒に活動しました。
子どもは、「チャコが濡れたらかわいそうだから傘をさしてあげなきゃ」「乗るわけじゃないけど馬装を着けてあげたほうがあったかいんじゃない」「濡れてるところをタオルで拭いてあげよう」などと話しながら、チャコと散歩をしていました。
傘で屋根をつくり、くるまでチャコと一緒に散歩をしようする子どももいました。
チャコが途中で動こうとしなくなると、子どもはチャコに「前庭にする?小屋にする?」と話しかけ、チャコがどっちに行きたがるかを確かめていました。
「雨で濡れるの嫌そうだから小屋にもどしてあげた方がいいよ」と話す子どももいました。
教室に戻り、子どもは作文シート以下のように書いていました。
「チャコがいうことをきいてくれるかはなしたよ。チャコはくるまがちかくにいるとおもったときにいうことをきいてくれるとおもう。」
「たまにチャコがうごいてくれるよ。でもうごいてくれないときもあるよ。」
「チャコはこやからでたら、はらっぱにはしっていくから、くさがあるのをおぼえているのかな。」
「きょうもチャコはうごいてくれなくてかなしかったです。きんようびとおなじところでとまりました。そのあと、はらっぱにいって、チャコはじぶんからぐらうんどにいきました。いつもチャコはぐらうんどにじぶんからいきません。チャコはぐらうんどにいきたいとおもいました。」