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学級の活動

むかしむかしの七変化「三年とうげ」

3年1組 実践教科活動 2025/11/25

おはなし七変化で『朝鮮のむかしばなし さんねん峠』(李錦玉作、朴民宜絵 岩崎書店)に出あいました。

子どもはお話の面白さについて「一回転べば三年しか生きられないというのは言い伝えなのに、おじいさんが信じすぎなところ」「これは迷信だ」「長生きしたくて峠からふもとまで転がったのが面白い」「痛くないのかな」と話しました。また「先生、対比があります」と言い、次のように話しました。「転んだときは、とても悲しい顔になっていたけど、長生きしたくて転がっているときはニコニコしているところが対比です」。そこで、対比がわかるように演じようと伝え、稽古を始めました。

稽古ができると、仲間と演じていきました。

子どもは、三年峠を往来する村人や、おじいさんを看病するおばあさんや医者を演じました。トルトリ役の子どもは、はきはきとした声でおじいさんに「二度転べば六年、三度転べば九年」と伝える演技をしました。最後の歌声は語り手一人で歌ったり、村人全員で歌ったりました。

「朝鮮のむかしばなし」とありますが、日本にも古くから似たお話「三年坂」があることを子どもに伝えました。「三年坂」のあらすじを子どもに伝えると、「三年峠と同じだ」と話しました。日本の「三年坂」が、朝鮮で「三年峠」となり、今では日本や韓国の教科書に載るお話になったということです。(参考;黒川麻実「民話「三年峠」の教材化をめぐる史的考察」 )

今から百年ほど前の朝鮮では、「三年峠」に次のようなお話の続きがあったそうです(以下はあらすじ)。

「皆さんは、このような話を聞いて、世の中に昔から伝わっている話の中には、信じられないものが多いということが分かったでしょう。信じられないようなことを信じてしまうことが迷信なのです。迷信に惑わされることは、はずかしいことのなのです。」

子どもがお話との出あいの時に話していた「迷信」について、読み手に伝える内容です。そこで、この続きのお話を紹介し、続きがあった方がよいか、ない方がよいかを考えました。子どもは次のように考えました。

〈あった方がよい〉
・迷信などいろいろなことが知れる。
・続きがないと、本当かと信じてしまう。
・おじいさんや作者の思いが伝わる。
・まとめのようなものがあってよい。

〈ない方がよい〉
・続きのお話は、悲しい気持ちになる。
・決めつけているのがこわい感じがする。
・信じるか信じないかは自分で決めること。
・続きがない方が、想像できる。

お話の面白さや意味を考えながら、絵や詩に表していきます。