9月29日 町家の歴史や構造が分かった
14回目のお出かけで、大町通りにある3つの町家のつくりを見たり、話を聞いたりしました。
そのことについて振り返ると、子どもは、「土間や吹き抜けが町家にはある」「町家はつながっているから、光が入りづらい。だから吹き抜けがある」と話しました。また、「昔は、火事の時に家を壊して隣に火を移さないようにしていた」「壊しても近所の人がお金を出し合って建て直していた」と話しました。町家と町家がつながっているからこそ起きる問題について知りました。一方で、「町家は悪いことだけでなくてよいことも話していた。つながっているから、すぐに交流できるよさがある」と話し、町家がつながっていることには、よさもあることが分かりました。さらに、「昔は、入口の横幅の長さで税金が決まると言っていた」と話し、町家の入口が狭いのが、昔からの名残であることを知りました。
町家を見た日の作文シートには、次のようなことが書かれていました。
「今日、岸波さん、〇〇さん、北川さんの町家について見たり、聞いたりして、町家の歴史やこうぞうがわかりました。はじめに、北川の奥に行きました。北川さんの話を録音したり、メモをとったりしました。また、2階に荷物を運ぶかっ車のじっけんをしたり、たてぐやという仕事について聞いたりしました。たてぐやは、しょうじ戸をつくる仕事らしいです。その後、奥の方まで行きました。奥は生活スペースになっていて、テレビにエアコンなどもありました。昔の家っぽかったです。たてぐやができたのは昭和初期ごろらしいです。できた時は店じゃなかったらしいです。町家はけっこうたてながでした。次に、予定が変わって〇〇さんの家に行きました。ここでおも北川と同じように、録音したりしました。(許可あり)〇〇さんによると、町家は不便なことも多いらしいです。たて長だから台所とかが奥の方になって、行き来が大変らしいです。でも、雪がたくさんふる上越では、いいことも多いらしいです。次に、岸波さんの家です。ひとまず外で、雁木のいいところを教えてもらいました。次に、中入って、町家がたて長の理由を聞きました。この町家は江戸時代くらいからあるらしいです。当時のえらい人は、税金を家の横はばで決めていたらしいです。だから、税金を安くしようと、家がたて長になったらしいです。」
「今日、岸波さん、〇〇さん、北川さんの町家について見たり、町家ならではや、町家について質問したりしました。町家のとくちょうはおもに5つです。1は、入口からうら口まで、くつをぬがないで行けます。2は、町家はだいたいとなりとつながっていることが多いので入口や、上の方から光を入れるために、ふきぬけが多い。町家に家をたてた家もふきぬけのなごりがあったりするよ。3はいいか。そう4が一番面白いの!なんで入口がせまいかというと、江戸時代は、入口の長さでぜい金を決めていたから、入口がせまくておくが長くなったんだよ。5は、下のかいでお店をやった方がいいから。でも、おくが長いところは、一番おくに台所とか、おふろがあったりする。なぜかというと、店をやっていると、そういうのがおくへおくへといってしまうから、そうなったんだって。でも、おくさんはおきゃくさんをもてなす時、おくから手前へ、手前からおくへって大変だったんだね。今回は、今までの中で、一番町家の事を知れた気がするよ。」