実践音楽科「重ねてメロディー」
実践音楽科「重ねてメロディー」の活動で、子どもは、1つの旋律に重ねるメロディーをつくることを通して、2つの旋律を重ねたときの音の重なりやリズムの違いを感じたり、感じたことをもとにメロディーをつくり変えたりしています。
子どもは、4つのメロディーで6種類の組み合わせをつくり、仲間と歌ったり、聴いたりしながら2つのメロディーを重ねて表現する面白さや違いを感じました。「メリーさんの羊」と「夕やけこやけ」を重ねた音源を聴いた子どもは「四分音符の時と八分音符の時だったりして、おしゃれだと思いました。音も温かみがあってありありのありだと思いました」とロイロノートに書きました。「メリーさんの羊」と「ロンドン橋」を重ねた音源を聴いたり、2つの楽譜を見比べたりした子どもは「リズムが一緒だし、楽譜もほぼ一緒。聴いてて違和感がない」とロイロノートに書きました。音の重なり方やリズムによって2つのメロディーを重ねたときの感じ方が違うことをとらえた子どもは、もとのメロディーに重ねて、自分のメロディーをつくることにしました。
子どもは、Chrome Music LabのSongMakerを使って、音をつないでいき、新しいメロディーをつくっていきました。そのような中で「合う音が思いつかない」と話す子どもがいました。仲間が「最初は適当につくって、聴きながら音を変えていくといいよ」と話したことから、2つの音の重ね方に違いがあるのかを考えていきました。
キーボードを使って、様々な2つの音を重ねて鳴らしてみながら「1音ずらし(ドとレのような組み合わせ)は雑音みたい」「7音ずらし(オクターブの組み合わせ)はさすが同じ音、合う!」と話しました。また、自分がつくったメロディーをの音の組み合わせを見た子どもは、「合うな」と思っていた組み合わせを多く使っていることが見つけました。仲間のメロディーを見返した子どもは「1音ずらしは合わないけれど、○○ちゃんのメロディーには使われていて、でもそれは全体で見ると目立たないからいいと思った」と話しました。子どもは、2つの音を重ねたときに感じ方に違いがあることや重ねるメロディーをつくっていくときには、どのような音の組み合わせを使っていくかを考えながら、自分のメロディーをつくり変えています。