実践理科「とってみる草花」
アスファルトの隙間のような場所でも芽を出すことができる草花や、人が手入れをしなくてもぐんぐん成長したり数を増やしたりすることができる草花。身の回りには様々な草花が生えています。
実践理科では、身の回りの草花を採集したり観察したりすることを通して、植物の共通性や多様性を見つめていきます。活動名は「とってみる草花」です。
9月24日、子どもは原っぱやグラウンドに、草花を採りにいきました。草花の名前は知っていても、地中の根まで見たことがなかった子どもは、「思ったより根が短い」と話しました。根を触った子どもは「濡れてる…」と話し、しばらくじっと根を見つめたり触ったりしていました。また、ツユクサを採った子どもはツユクサの根や茎を観察しながら「どこが根なの」と話しました。なかなか抜くことができない草花と出あった子どもは、スコップを使って地面を掘ったり、根が切れないように慎重に茎の根元を引っ張ったりしました。
9月26日、新聞紙に挟んで乾燥させていた草花を標本にしました。名前がわからない草花があったり、ハルジオンとヒメジョオンのように見た目がそっくりで見分けがつかない草花があったりしたことから、図鑑やインターネットで名前や特徴を調べました。
これからも草花を採ることとじっくり観察することを続けていきます。
子どもは草花を採ったり観察したりして気づいたことを、以下のようにノートに書きました。
「草や花をとってみて、小さいと根が小さいというわけじゃないことがわかりました。大きくても根が小さいとき、小さくても根が大きいときがあることがわかりました。」
「くきがきれたりしたけれど、ひょうほんにするためにがんばりました。ひょうほんにしたら、その花を、知れたかんじや、うれしさがあります。」
「草や花をとってみて、しゅるいが同じだったら、同じばしょにあります。なんでだろう~? そだちやすいのかな~。」