ミミとショコラのしゅうぎょうしきだ
7月も下旬に入り、暑さが厳しい日が続いています。そのような中、教師から子どもに「夏の期間、ミミとショコラが元気に健康に過ごすために山古志の牧場に帰ります」ということを伝えました。その話を聞いた子どもは、「わたしたちはもう友だちでしょ。友だちが急にいなくなるのは悲しいよ」「夏休みも一緒に遊びたかったのに」などと話しました。一方で、「でも、元気に過ごすには山古志にいたほうがうれしいんじゃないの?」「わたしたちが会いにいけばいいよ!」と話す子どももいました。
夏休みの期間、ミミとショコラと共に過ごせない寂しさについて話す子どもがいる中で、「大丈夫だよ」「2学期になってまだミミとショコラがもどって来たときに、もっともっとも~っと楽しいことをすればいいじゃん!」「山古志に行っちゃう前にミミとショコラがしたいことを全部しようよ」と仲間を励ます子どもがいました。
また、ある子どもが「これはお別れじゃないよ」「わたしたちと一緒の終業式」と話したことから、ミミとショコラをお見送りする会のことを「ミミとショコラのしゅうぎょうしき」と名付けました。
そして、ミミ、ショコラのしたいことを考えながら、その日、自分がしたいことをしていく子どもの姿がありました。
「最初から最後までリードをしないでミミ、ショコラが行きたい場所に行こう」と、おさんぽを楽しみました。
「好きな草だよ」とミミ、ショコラの大好物を集めてご飯をつくりました。
「アルパカさんキッチンをもっと楽しい場所にしよう」と看板を新たに作りました。
原っぱで水浴びをしたショコラに「きれいにするね」と言い、水気と一緒に汚れをきれいにふき取りました。
その日、子どもは作文シートに次のことを書きました。
「23にちにミミとショコラがやまこしにかえるよ。さみしいけど、またあえるね。とってもさみしいとけどまたぜったいにあえるとおもうよ。ぜったいね」
「ミミとショコラとなつやすみもあいたいけど、23にちにかえっちゃうからさみしいよ。でも、ミミ、ショコラはやまこしがすずしいから、そのほうがらくなのかもしれない。ミミ、ショコラがさいきんあつそうにしてるからやまこしにかえったほうがいいかも。でも、2がっきになってもどってきて、そのときにミミ、ショコラがみんなのことをわすれてたら、ミミ、ショコラに1がっきのときにあげていたごはんをつくってあげたらおもいだしてくれるかも」
「まだ2がっきがあるけど、いっしゅんかえっちゃうのがかなしいよ。ミミとショコラは、みんなにあいたいって、とことこスポットのときにいってて、さみしそうだったよ。んーっていってたよ」