実践音楽科「あつまるミュージカル」
実践音楽科「あつまるミュージカル」の活動で、子どもは「えんじ、歌職人」「えんそう職人」「音職人」の3種類の職人になり、様々な音や表現をつくり、仲間と共に「スイミー」のミュージカルをつくっています。
台本や楽譜を手にした子どもは「マグロがつっこんでくるところの音をつくりたい」「海の雰囲気に合う楽器を選んで演奏したい」と話し、それぞれの職人になって、ミュージカルをつくりはじめました。
音職人の子どもは、様々な楽器の音を試しながら、マグロがつっこんでくる時の音をつくりました。はじめは、大太鼓を細かく、小さな音でたたき、少しずつ音を大きくしていきます。「いい感じにできたから、『えんじ、歌職人』と合わせてみたい」と話し、1場面から2場面になるところまでを合わせてみました。
「えんじ、歌職人」の子どもは「『音職人』と合わせたら、すごい太鼓の音がして、迫力があった」と話し、「音職人」の子どもは「朗読に合わせて、最初の音をもう少し長くやったほうがいいかもしれない」と話しました。合わせて感じたことをもとに、それぞれがまた音や表現をつくり変えていきました。さらに、次の時間、3つの職人があつまって、初めて1場面を通して表現しました。子どもは、自分たちの表現を動画で見返し、次のように振り返りを書きました。
「わたしは、えんそうしょく人をしていて、はじめてみんなでやりました。うまくいったと思います。まぐろがくる時の音がすごくてかんどうしました」
「今日、みんなで1場面を合わせました。2つめのろうどくがきこえなかったので、わたしの声をもっと大きくします。1回目のろうどくの後の音しょく人の音をもうちょっとみじかくしてもらうといいなって思いました」
子どもは、初めて3つの職人の仲間と合わせることで、音楽と歌が合わさるタイミングや音の大きさ、速さなど、もっとよくなるところを見つけていました。職人ごとに合わせたり、別の職人と合わせて表現したりすることを通して、場面を表す音や仲間と合わせることの難しさを感じながら、「スイミー」のミュージカルをつくり変えています。