雨にぬれちゃうよ
4月23日、ミミとショコラを迎えてから、初めて雨が降った日でした。
登校後、子どもは、ミミとショコラがいる寝る小屋へ向かいながら「今日は外につれていっていいのかな」と話しました。
ひとまず、前庭のおうちに連れて行き、雨の日のとことこスポットについて仲間と考えることにしました。
教室で子どもは、「雨の日は寒いからかぜをひいちゃうよ」「すぐに寝る小屋にかえしてあげたほうがいいんじゃない」「でも、それだとつまらないよ」「アルパカさんも一日小屋にいたらつまらないよ」と話しました。そして、再び外に出た頃には、雨があがっていました。お散歩をしたいと考えた子どもは、ショコラの体をさわると「ぬれてる。いつもとちがう」「なんか寒そうでかわいそうだよ」と言い、ショコラの体をタオルで優しく拭きました。そして、原っぱや丸池で散歩をしていると、再び雨が降り始めます。はじめは小さなタオルやハンカチでは、ミミとショコラを雨から守ることができません。すると、「雨にぬれちゃうよ」と言って、自分が来ていた雨具を脱ぎ、代わりにミミとショコラに着せる子どもがいました。
子どもは「これで大丈夫かな」と言い、ミミとショコラと共に散歩を続けました。その後、歩く度に落ちる雨具を何度も着せ直したり、雨具が落ちないようにミミとショコラの横を一緒に歩いたりしながら散歩を楽しみました。
その日、子どもは作文シートに次のようなことを書きました。
「きょうは、あめだったよ。ミミとショコラは、あめがにがてそうだったよ。みんながいつもごはんをたべてるときにリードをひっぱるから、かわいそう。みんなミミとショコラのきもちがわかっていなそうだった。みんなではないかも。ミミとショコラがあめがきらいなことがわかったから、こんどのあめのひは、ねるこやからだしたくない。ミミとショコラがさむそうだった。ミミとショコラはあめがきらいだったよ」
「きょうは、あめだったよ。ミミとショコラは、ちょっとからだがぬれてさむそうだったよ。それをいったら、だれかがミミにあまぐをかしてくれたよ。そしたら、あったかそうだったよ。ショコラにもかしてくれたよ。きょうはわたしもあまぐをきたよ。ショコラがいっぱいたべてるところがかわいかったよ。ミミはないていたからちょっとこわいのかもしれないけど、ショコラはぜんぜんこわくなさそうだったよ」
「きょうは、あめだったよ。ミミとショコラはあめにぬれてかわいそうだったから、やねをつくるけいかくです。でんどうどらいばーでつくります。じぶんはあんまりうまくできなけど、がんばります」