草かりやせいびをすることについて
夏休み明けに久しぶりに青田川を訪れると、草が自分の背よりも大きくなり、そこにはたくさんの毛虫がいました。それを見た子どもは「毛虫が大量発生している」「草がのびていて進みづらい」「魚がどこにいるか分からない」と話しました。そこに向かう途中に草が刈られている場所を見ていた子どもは「草が刈られていたからあそこで次は活動したいな」「ここも刈ってほしい」と話しました。翌週からは草が刈られた場所で活動をしながら「ここは歩きやすいな」「草が刈られていると魚が見やすい」と話していました。
改めて草が刈られた場所と刈られていない場所について聞いていくと「草がボーボーで虫がいっぱいいたよね」「草むらに隠れてにげられちゃった」「草が刈られていると天国だ」などと話しました。
そこで、「草かりやせいびはだれのためですか」と問われた子どもは、「人のためだよ。刈ってあると川に入りやすい」「きれいに見えるからいいよね」と話したり、「青田川のためじゃない。きれいになるし、ゴミを捨てられないよ。草がボーボーだとゴミを捨てられちゃうじゃん。」と話しました。一方で「草刈りはよくないよ。せっかくのびたのに、自然を傷つけていることになるかもしれない。」「虫がエサをたべれなくなったり、生き物が見つかりやすくなっちゃうかもしれない」と話す子どもがいました。
さらに教師から「青田川は草かりやせいびをされることはうれしいですか」と問われた子どもは「ごみをひろってもらったり、捨てられなくなるから嬉しいと思う」「人が来てくれるようになるから嬉しいと思う」と話しました。また、「草が魚の隠れ家になったり、草を食べる虫がいなくなっちゃうから嬉しくない」と話す子どもがいました。
子どもは、作文シートに次のように書きました。
「青田川は、草かりやせいびされることについて、わたしは、うれしいのではないかと思います。理由は、草がボーボーにはえてると、近所の人からは『じゃまな川』『めいわくな川』と思われるのでは、ゴミをすてる人がふえると思うし、そうなると、川の中で生きている生き物が、プラスチックやポリぶくろをえさだと思いこんで食べてしまう魚がいるので、それを青田川は、悲しいと思います。ぎゃくに草が短く切られたら近所の人は、『きれいな川』『じまんの川』と思われて、ゴミはすてられなくなり、それを食べる魚もいなくなって、川はうれしいと思います。」
「青田川はせいびされるのはうれしくないと思います。理由は、青田川は自ぜんのみ方だからです。み方の自ぜんをこわすのは青田川にとってゆるせないことだと思うからです。魚もせいびされると生きにくいかもしれないからです。ただ、ゴミひろいはうれしいことだと思います。」