9月20日 町家交流館高田小町を訪れる
「違う町家も見てみたい」「町家のことをもっと知りたい」と話した子どもは、町家交流館高田小町に行きました。そこで上越市役所に勤める德永さんと出会い、町家のことについて話をしていただきました。明治時代に建築されたもとは小妻屋を再生した建物であること、雁木は鳥の雁の飛び方を由来とし、落とし式雁木と造り込み式雁木があること、上越は落とし式雁木が多いが、造り込み式雁木も見られること、蔵は貯蔵のためのものであり湿気を防ぐための漆喰で壁が作られたり、日に当たらないようになっていること、上越の町家が高齢化が進み、空き家が増えていて修繕や新たな雁木町家の保存に対して補助をしていることなどを教えてもらいました。
子どもは「1学期にかかわったこうじやと一緒だ。町家の特徴がもっとたくさん分かったかも」「雁木が日差しや大雪から守るためのものなのは知っていたけど、雁木って外国にもあるのかな」「上越の町家に住む人は減っていると言っていたけど、どれくらい住んでいるんだろう」などと話していました。そして、子どもは、德永さんとともに蔵を見学しながら、蔵のことについて感じたことを尋ねたり、町家交流館高田小町にある物を見学していました。
子どもは作文シートに次のように書きました。「今日、高田小町をおとずれて、一番興味をもったのは雁木です。雁木は、主に2種類の形があるそうで、一つ目は、つくりこみ式です。つくりこみ式は、そんなに多くはないそうです。あともう一つはおとし式です。上越のほとんどの雁木はおとし式なんだそうです。特にびっくりしたことは、雁木は個人の所有物だということです。今は個人の所有物がくっつくことはなかなかないし、貴重だなと思いました。そして雁木の名前の由来が、雁木がまっすぐなっているみたいなことと、鳥の雁の飛び方に似ているから雁木なんだそうです。落とし式は、雁木だけでも直せて、つくりこみ式は雁木が最初から町家と一緒につくられるみたいです。そもそも雁木は、冬に雪がふる上越にはかかせないもので、一階は雪で外に出られないことを、冬も外に出たいという人々の思いからつくられたそうです。なので、2階からでも外に出られるようにしたそうです。だれでも通路として歩けるのはなかなかないそうです。本町は12.8㎞という日本一の雁木の長さだそうです。今日は、これからつくる新聞の構成がうかんできて今後が楽しみです。町家について、前の倍知れました。良かったです」