9月3日 稲田の商店街を訪れて
2学期の活動の1つとして「他の地域の商店街を訪れること」を考えています。訪れた商店街の特徴や現状をとらえ、そこにかかわる人々の思いや取組を知ること。そして、他の商店街との比較を通して、改めて高田本町商店街のよさをとらえ、活動につなげていきたいと子どもは考えています。
そこで、はじめに訪れたのが稲田の商店街です。しかし、稲田二丁目商店街は、数年前に振興組合が解散されている背景をもつ場所です。子どもは、その事実を知ると、「なぜ解散することになってしまったのだろう」「まだ続けている店はあるのかな」「なんで高田本町商店街に来ないで、稲田で続けるのだろう」と話しました。そして、その疑問を確かめるためにお店の人々に話を聞きに行くことにしました。
活動後、子どもは作文シートに次のように書いていました。
「稲田の旧商店街へ行きました。今日の目的は、なぜ『旧』になってしまったのかです。それを知ることによって高田本町商店街も店が減らなくなると思いました。ぼくは、下駄長さんに行きました。わざわざ資料を持ってきてくれました。それがすごくて、昔はいろいろな店がたくさんあったことがよく分かりました。人力車や大工など、様々な店があり、『買い物するならここ』という感じでした。昔は、コンビニなどの店がありません。また、高齢化は稲田だけではなく、他のところにもあって、一番の問題だと思いました。」
「私は、『ふじやま呉服店』へ行きました。聞いた話によると、昔は、稲田を通らないと高田に行くことができなくて、とても栄えていたそうです。そして、お店をしている人の高齢化で、店が次第に減り、商店街が解散してしまったそうです。また、昔は、七夕の時は七夕のかざりつけをしていたそうで、高田本町商店街と同じなんだなと思いました。そして、今お店に来る人は、昔につくられた商店街ということもあって、高齢の方や子ども、お得意さんだそうです。解散した商店街について少し知ることができてよかったです。他の商店街へ行くときは、その商店街の歴史や取組、特長を知りたいです。例えば、本町は歴史を生かした百年老舗という取組をしていて、その歴史が特長だと思います。」
「商店街のようには見えなかったけど、お茶屋さん、薬局、アイス、服屋、酒店があるなんて、もう商店街だと思いました。昔は、お菓子が高級品だったそうで、かなざわさんと井上冷菓さんは人気感がありました。帰ってきて、仲間の話を聞きました。○○くんが言っていたように、今の商店街の状況を聞くのは確かにいい案だと思いました。○○さんのように人気の店のジャンルを聞くのもいいと思いました。でも、それは人の好みもあるかもしれません。自分の案は、その商店街ができた由来を聞くのがいいんじゃないかと思います。できたころから今の時代までの変化なども聞いてみたいです。」
「この旧稲田商店街は、9年前に解散して、今はもう数店舗しかない状況です。今回は、篠宮麩店に行きました。篠宮さんは、明治のはじめ(約150年前)に創業したお店で、車麩をつくっているお店でした。焼きたてを食べました。ラスクみたいでした。商店街が解散した理由は、スーパーなどができはじめ、客が郊外に出て、客が来なくなったのが理由だと言っていました。他にも、麩屋さんは5軒あったのですが、もう残っていなく、篠宮さんだけになってしまったそうです。理由を聞くと、篠宮さんはスーパーなどに売る、「おろし」の店でもあるので残れたそうです。でも、機械が昔のものなので、こわれた場合は、大杉屋さんのあめみたいになくなってしまうのかもと思いました…。でも、後継ぎはいるので、そこはよかったです。せっかく続いているので、機械が壊れず、残ってほしいです。お礼を言って、写真を撮って帰りました。その後、お茶の川崎園によったら、めかぶ茶をいただきました。しょっぱくておいしかったです。その後、井上冷菓でチョコアイスを食べました。棒がななめにささっていてちょっと食べにくかったです。稲田商店街は、シャッター通りと聞いていたけれど、お店が少しあって、そんなにシャッター通り感はありませんでした。でも、少しさみしかったです。」