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学級の活動

4月25・26日 百年老舗絵看板をめぐる

6年1組 創造活動 2024/05/02

高田本町商店街で店を営む方々とかかわる中で子どもは、「昔は、すれちがう人同士の肩がぶつかるくらい商店街に人がいたんだよ」「昔は、とてもにぎわいがあってね」といった話を聞きました。その中で「もっと高田本町商店街のことを知りたい」「昔の高田本町商店街は今と違ったことがあるのかな」「高田本町商店街について詳しく知っている人に話を聞きたい」という思いをもつ子どもの姿がありました。

そのような中、4月25日、大杉屋惣兵衛の宮越紀祢子さんを教室へお招きし、高田本町商店街にある「百年商店街絵看板」についてお話を聞く時間をつくりました。高田本町商店街には、創業100~400年の歴史をもつ老舗が今でも約40件残っています。その店がもつ歴史や店主の思いを基にデザインされたのが絵看板です。宮越さんをはじめとする、高田本町商店街の方々がなぜこのような絵看板を製作したのか、活動に込めた思いとともに、老舗がもつストーリーや商店街に対する願いなどを聞きました。

 

以下は、宮越さんのお話を聞いた後の子どもの作文シートです。

「最初、商店街が何のためにあるのかを聞きました。宮越さんは人と交流するためと言っていました。売り物やそれを使ったレシピ、店やまちのことなどをたくさん話すそうです。また、お年寄りの人はお店に来て、話をすると、安心して帰って行くと言っていました。また、知人も知らない人もたずねてくるそうで、ふるさと情報館のようだと話していました。本町商店街は、人のいやしの場、いこいの場になっているんだと思いました。」

「高田本町商店街で、100年以上続いているお店が何十カ所もあってすごいと思ったし、それぞれの看板に意味や由来があってすごかったです。宮越さんが高田本町商店街が好きで絵看板などのプロジェクトをつくったこともすごいと思いました。商店街のすごろくも作ったみたいで、私もやってみたい!と思いました。」

「ぼくが一番興味をもったのは、アリサカ理容室の看板です。いつも塾の帰りや買い物に行くときに見ていて、看板にのっている人が面白いと思っていたからです。看板の由来を聞いたら、とてもユニークで看板一枚にとても歴史が詰まっているような気がしました。改めて他の看板もよく見てみたいと思いました。」

そして、翌日の4月26日、宮越さんと一緒に高田本町商店街にある百年老舗絵看板を見てまわりました。子どもは「想像していたよりも迫力がある」「立体的な形のものもあってかっこいい」「昔と今ではちがうものを売っていたのが、看板を見るとわかるんだ」などと話していました。

活動後の子どもの作文シートには、次のように書かれていました。

「宮越さんと一緒に絵看板をみてまわりました。僕が特に印象に残ったのは、梶川印房さんです。看板なのに、立体的で本当のはんこの形をしていたのがすごいと思いました。また、小熊写真館さんの看板も印象に残りました。教科書に載っているレルヒさんの写真を撮ったこともあるということに驚きました。写真館にその実際の写真がたくさんあってすごいことだと思いました。」

「高田本商店街には、創業100年以上の店がたくさんありました。そんな店の絵看板も見てまわりました。いろいろなお店がありますが、例えば、ラ・モードオータニさんは、武士の家系で特に弓の扱いがうまく、ある時の手柄として、その時の殿様からほうびとしてもらったのが、この家紋だそうです。このように、いろいろな歴史がある絵看板ですが、スイングシュースおおしまさんは、お店をたたんでしまっていました。今は誰も使っていない部屋の中に、絵看板が一つだけありました。高田本町商店街には、たくさんの老舗がありますが、一方で、それを守っていけなければいけないなと思いました。」