9月29日 高尾、北川に泊まる1日目
子どもは「北川に泊まりたい」「夜の高尾を知りたい」「高尾のくらしをもっと深く知りたい」と願いを膨らませてきました。
高尾の家にしている古民家「北川」は、床板を張り終えたり、土間をつくったり、2階の片付けをしたりして、泊まることができるようになりました。
そして、9月29日から30日にかけて高尾、北川に泊まりました。
高尾に到着後、すぐに、10月20日に開催する「集いてめぐりゆっくり散歩」でお家を開けてもらうお願いの手紙を配りに、集落をめぐりました。
手渡すことができた方には、「集いてめぐりゆっくり散歩」の内容や目的、一緒にお家を開けてほしいことなどを伝えました。
その後、雨が上がり、高尾集落がその麓に位置する伏兵山(ふすべやま)登山を始めました。
北川を出発し、しばらく登ると急な勾配の山道に進んでいきました。
途中、苦しさを感じた仲間がいて、頂上へ向かうのではなく、途中の伏兵山キャンプ場を目的地にする考えが出されましたが、荷物を持ち合い、頂上を目指すことにしました。
頂上付近の展望台に到着。
そこから上越市を一望しました。
頂上まで行った後、展望台でお昼ご飯を食べ、勢いよく下山しました。
しばらく休憩した後、12月から高尾に住まれる武田さんを北川にお招きして、お話しをしました。
4月に高尾で活動を始めたときから、今年、新たに住まれるご家族が二世帯あることを聞き、会ってお話ししたいと思い続けてきました。
「どうして高尾に住むことにしたんですか」
「高尾の好きなところはどんなところですか」
「高尾で楽しみなことはなんですか」
「高尾に住んで不安なことはありませんか」
など、高尾に住むことについての武田さんの思いをお聞きするとともに、好きな食べ物や好きな動物など、武田さん自身のこともお聞きしました。
子どもは、「武田さんが『10月20日は、私も参加します』と言ってくれたことがとてもうれしかった」と話していました。
その後、座敷全体を使って、高尾三十六人一首大会を行い、夕飯づくりを始めました。
高尾の方々から、高尾の棚田で収穫された新米、高尾で育てられた野菜、自家製味噌を北川に届けていただきました。
米をとぎ、火にかけた土鍋の様子を見ながら、ご飯を炊いていきました。
また、使い切れないほどたくさんいただいた野菜から、グループの仲間と具材を決め、切り、だしをとって味噌汁をつくっていきました。
完成したグループから座敷で食べました。
「ご飯がとってもおいしい」「味噌汁が上手にできてる」「こんなに野菜をくれて、高尾の方はやっぱり優しいなあ」などと話しながら食べました。
夕食後、高尾の方のお家で入浴させていただき、その後、ナイトウォークをしました。
この日は、中秋の名月と満月が重なる日。
月明かりがとても明るく、雲も出ていたため、星はあまりよく見えませんでしたが、夜の高尾をめぐることを楽しみました。
また、高尾から見える高田市街の明かりを気に入った子どももいました。
北川に戻り、作文シートを書き、就寝しました。
子どもは、作文シートに
「高尾のくらし1日目でした。伏兵山に登りました。雨がふっていて心配だったけれど、と中で晴れたのでよかったです。登る時はとても長く感じました。でも景色がとてもきれいでよかったです。下りた時はみんな足取りが軽くて、登ったときの半分の時間で下りることができたのでうれしかったです。夕食はみんなで味噌汁の具を切りすぎてしまって、具がとても多くなってしまったけれど、とてもおいしかったです。ご飯も少し固かったけれど、とてもおいしかったです。ナイトウォークは暗くてこわかったけれど月と星がきれいでした。山のホムサから帰るときに、何かわからないけど、小さな動物が歩いているのが見られてうれしかったです。明日、民泊を見に行くのもとても楽しみです」
「今日は高尾でくらす日です。一番最初にお手紙を出しました。ロクエムサさん、小山さん、沢田さんです。ロクエムサさん、小山さんは、北川から近いうえ、よく知っているのでかん単でしたが、沢田さんは北川から遠いうえ、行ったことのないお家だったので迷子になりました。北川も雨に打たれていました。それから登山をしました。めっちゃ長いきょりでとても大変だったけれど、展望台に着いたら達成感がありました。見晴らしが良くて、とても清々しい気持ちになりました。頂上にも行きました。写真を撮って展望台に登り、お弁当食べました。お腹が空いていて、いつもよりお弁当が格別においしく感じられました。そして高尾に住んでくる武田さんにインタビューしました。高尾の良いところは人と山だと言っていました。自分だけの高尾の良さを見つけるのも楽しそうだなぁと思いました。高尾の良さは尽きない!そう確信しました。高尾ってやっぱり素敵なところだなぁって改めて思いました。高尾みたいな祭り、人の優しさ…やっぱり尽きん!そう確信しました。ナイトウォーク、えっ、暗っっ!琴毘沙神社、入れなかったです。フクロウなども見られなかったけど、星空やすごい月まで見られました。おぉ、今日お月見だったなあ。そして今日は終わりそうになっていきました。今日行かないで~」
と書いていました。