お別れの物語
「めえめえステップ」では、やぎさんとのお別れの日が近づいてきました。そこで、「おはなしポケット」では、高田図書館のレファレンスサービスを利用し、司書さんから「別れの物語」を集めていただきました。毎日、1冊~2冊の絵本を読み聞かせしています。子どもは、自分の体験と重ね合わせ様々な思い出を語っています。中には、涙を流して語ってくれる子どももいました。
そのような中、仲間のつくった物語を聞いて、「お別れの物語みたいだ」と話しました。それは「百かい、しんだやぎ」という題名で、『100万回生きたねこ』を模倣したお話でした。物語を語り聞いた仲間からたくさんの面白さや質問が挙がりました。
「なぜ結婚を入れたの?」「いいなと思ったから」
「なんでサーカスを入れたの?」「やなせたかしさんの『やさしいライオン』にサーカスが出てきていたから入れてみた」
「なぜ百回泣いたっていう終わり方にしたの?」「最後がちょっとかわいそうにしてみたかったから」
語られた物語は次のようなものでした。
題名「百かい、しんだやぎ」
百かいしんだ、やぎがいました。そのやぎは、しばかりをする人のやぎでした。あるとき、しばかかり車に、やぎがひかれてしまいました。あるとき、やぎは、木こりのやぎでした。あるとき、やぎが木こりがきった木にふまれて、しんでしまいました。あるときやぎは、どろぼうのやぎでした。あるとき、やぎが犬にかまれてしんでしまいました。あるとき、やぎは、りょうしのやぎでした。そのやぎが、うみにおちてしまいました。そしてしんでしまいました。あるとき、やぎは、サーカスだんのやぎでした。それでサーカスのさいごにボールにのろうとしたら、つのがボールにささってボールにあながあいてそのときに、じゅうげきせんになってやぎはしんでしまいました。あるとき、やぎはけっこんしきをしようとしているやぎでした。ついにけっこんしきをする日がきました。けっこんをして一か月すると、けっこんしたやぎはしんでしまいました。やぎは、なきました。百日もなきました。