10月3日 藍建て開始
7月4日に、染め職人の宇賀田さん、和田さんと草木染め、藍染めをしていた子どもは、「また染めたい」「他のものも染めてみたい」と話していました。
また、朝市に出店することが決まり、綿や麻を藍染めし、売りたいと話す子どもがいました。
宇賀田さん、和田さんにその考えをお伝えしたところ、「藍を建てることから一緒にやってみませんか」とご提案いただきました。
子どもは「やってみたい」「自分たちの藍で染めたら達成感がすごそう」「染めたいものを何回も染められそう」と話し、宇賀田さん、和田さんと共に、生活工房で藍建てを行うことが決まりました。
そして、この日が藍建ての開始の日でした。
藍の染め液のもとになる蒅(すくも)にふれました。
「土みたい」「これから、あのきれいな色がでるの?」と話していました。
灰汁を温めている時間に、宇賀田さんから、藍建て、藍染めについて、蓼藍を育てるところから説明をしていただきました。
温めた灰汁を蒅にかけ、練っていきました。
温度調節をするための電気毛布をまいた藍甕(あいがめ)に入れていきました。
灰汁を足し、撹拌をして、今日の工程は終わりました。
ここから毎日、朝と夕方に様子をみていきます。
子どもは作文シートに
「宇賀田さん、和田さんと藍建てを始めました。私は前から藍建てがとても楽しみでした。蒅を触ったときに『土?』と思うようなものでした。蒅をつくるためには4か月ほどかかるそうです。草をかんそうさせてつくるそうです。ふすまはさらさらでとてもきもちよかったです。藍はうまくいけば、1週間ほどで染められるそうです。だんだんと出店予定日が近づいてきているので、1日でも早く染められるといいです。染めるのがとても楽しみです」
「とても勉強になりました。でも、こんなに時間がかかるとは…、初めて知りました。お二人だけでやるなんてすごいです。まず、蒅を見て、触りました。でも、かたまりやダマがあって、どうやってつくるのかなと思いました。そしたら、宇賀田さんが灰汁を入れました。そして、ふやかします。でも、時間がかかるので、その間に、藍建てのやり方のスライドを見ました。そこでわかったのは、蓼藍を育て始めてからほぼ1年かかるということです。私は、よくできるなと思いました。でも、そうやって努力したからこそ、いいものがつくれるんだなあって思います。やっぱりいい色をしているんだよな。そして、蒅をみるとどろのようになっていて、まぜます。あったかいなあ。においがしてきた。それで、大きなかめに移して木の棒で混ぜていると、宇賀田さんが『お、うまいねえ。いいぞいいぞ。』と言ってくれました。コツをつかんだかも。これから夕方やろうかな。ちなみに、私は商品を売ると思う。できぐあいで決まる」
と書いていました。