だれでも入れるテントについて
子どもは、創造活動「はればれテント」において、仲間と一緒にテントをたてて生活しています。
テントの中で活動するときには、自分たちでたてたテントに入ります。
子どもは、たてたテントを誰でも入れるテントにしたいと願い、自分でたてたテントの前で「だれでも入っていいですよ」と声をかけました。 
それを見た仲間が「私たちのテントも、誰でも入れることにしようかな」と話し始めました。そこで、実践道徳でだれでも入れるテントについて考えることにしました。
子どもは、だれでも入れるテントの写真を見ると、「1学期のしまわれていたテントを使っているんだよね」「中に入ると、床が冷たくて涼しいんだ」と話しました。教師が、「ぜんぶ誰でも入れるテントになるといいと思いますか」と聞くと、子どもはなるといいと思う、よくないと思う、と口々に言いました。
「なるといいと思う。全部誰でも入れるようになったら、みんなが仲良くなると思う」
「人がたくさんの方が、楽しいし、賑やかになると思う」
「でも、誰もいないときに勝手に入るのはどうなのかな」
「こわれるかなって心配になるし、人がたくさんでぎゅうぎゅうになったら自分たちのテントなのにゆっくり休めないかも」
誰でも入れるようにすることのよさと、そうなることへの不安や心配を話しました。

そこで、教師は「はればれテントのテントはだれでも入れるテントになりたいと思っていますか」と子どもに問いかけました。
子どもは「みんなに入ってもらいたいけれど、やっぱりチームの人に入ってほしいと思っていると思う。テントをつくった人のことは大好きだと思う」「でも、こわれちゃわないかなとか、テントも心配なことがあると思う」と話しながら、自分たちはテントをどう使いたいのか、テントとどうかかわっていきたいのか考えました。
作文シートに、次のように書きました。
「しあわせなテントって、ていねいにあつかってくれるテントだとおもいます。なぜなら、くさがぼうぼうなのをきってくれたら、うれしい。ぬれたゆかをふいてくれたら、うれしい。ちょっとおれたりしたところをなおしてくれたら、うれしい。だけどそのまんまだとかなしいから、ていねいにあつかってくれる人がいたら、そのテントはとてもしあわせだとおもいます。」
「しあわせなテントって、みんなも入れてチームも入れてきれいで、たのしくあそべたりうれしくあそべたりするてんとだとおもいます。あとテントにも気もちというのはあるから、じぶんたちもテントのねがいをかなえてあげられるようにがんばらないといけないとおもいます。(後略)」












