学級の活動

「西野谷 春駒の集い」（その①）

１１月２０日、子どもは仲間や西野谷の人たちと共に「西野谷  春駒の集い」を開きました。先日の宿泊体験活動などで、西野谷の伝統芸能「春駒」や三味線に親しんだ子どもは、「少し『西野谷のバトン』を受け取れたかな」「自分も西野谷の人なんだ・・・」と感じました。その思いを胸に、「西野谷のバトン」をつなぎたいという願いをもって、当日まで取り組んできました。
前日の夜は西野谷に雪が降りました。古民家の庭先に雪が残る中、「春駒」の踊り手や弾き手の方々を、近迎え（ちかむかえ）の役の子どもが、和傘を持って古民家に招き入れました。歌い手の方の、艶のある朗々とした歌声が響き渡り、「春駒」の世界観がひろがっていくようでした。


「西野谷　春駒の集い」では、三味線を弾く４人の子どもが前座を務めました。三味線の師匠である佐藤さんに教わるとともに、自分たちでも繰り返し引いてきた「さくらさくら」を披露しました。集まってくださった西野谷集落の方々が、目を見張りながら、ときには頷きながら真剣に聴いてくださいました。

三味線に続き、西野谷芸能保存会の方々と、三味線の弾き手である佐藤さんが「春駒」を披露してくださいました。最初は、「ご近所さん」としても度々かかわってきた丸山さんによる口上（こうじょう）です。「春駒」に込める思いを声高らかに語るとともに、時折笑いも取り入れた向上に、会場が明るく柔らかい雰囲気に包まれました。

ついに「春駒」が始まると、小気味よい太鼓の響き、軽快な三味線の音色、３種類の踊りが一体となった流麗な舞いに、子どもは「さすが・・・」という声を漏らしながら、見つめていました。