がっこうのまわりをあるいてみよう
子どもは、ミミ、ショコラと毎日グラウンドや原っぱへおさんぽにでかけています。 
おさんぽをしながら「学校の中だけじゃなくて、もっと広いとこに行けたらミミとショコラはうれしいんじゃない?」「一緒に高田公園まで歩いて行けたら楽しそう」と話す子どもがいました。一方で、「いつかは行きたいけど、それはまだ早すぎるよ」「ミミとショコラは信号がわからないでしょ。飛び出しちゃうかもしれない」と、学校の外へ出ることの不安や危なさを話す子どももいました。
そこで、ミミ、ショコラと外に出かけることについて仲間と話し合いました。
子どもは、「赤信号を渡っちゃうかもよ」「草を見付けたら走っちゃうかもしれない」「慣れてない道は怖いよ」と話しました。他方で、「危ないところは、みんなで手をつないでとおせんぼしよう」「先回りして警備員をすればいい」と話す子どももいました。ミミ、ショコラと学校の外へ出たい気持ちと学校の外へ出ることの危うさの間に悩む子どもでしたが、ミミとショコラと自分、仲間の命、安全を守ることを第一として、まずは学校の周りを1周してみようということになりました。
そして、話合った翌日に学校のまわりを1周するおさんぽに出かけました。
足早に歩くミミ、ショコラに半ば引っ張られながら歩いたり、駆け足になりそうなミミ、ショコラをおさえたり、道路にはみ出ないように、手を横に広げて歩いたりしながら学校の周りを一周しました。
そして、学校へ戻ってくると「ゴール！」「帰ってこれた！」「ドキドキしてこわかったよ」と子どもは話しました。
子どもは、その日の作文シートに次のことを書きました。
「はじめてミミとショコラとがっこうのそとにでかけたよ。ちょっとドキドキしたけどたのしかったよ。ちょっとはやかったきもするけど、はやくなかったきもするよ。ちょっとあぶなかったからこんどはもっときをつけたほうがいいとおもったよ。ミミとショコラ大大大すき」
「はじめてミミとショコラとがっこうのそとにでたよ。さいしょからちがうばしょにいったけど、みんながとめてくれたよ。けど、みんながまえにいなかったし、みんながはしると、ミミもショコラもはしっちゃうとおもうし、ミミとショコラをしゃどうからみんながもどしてくれたからだいじょうぶだったけど、そのままだったらひかれそうになってたよ。いってみていけるのはいけたけど、やっぱりしゃどうにいっちゃうのはこわいからまだはやいとおもいます。けど、やっぱいってみてたのしかったです」
「はじめてミミとショコラとがっこうのそとにでたよ。じつは、さいしょらへんミミをまもったシーンがあったよ。ちょうどよかったかも。らいしゅうのげつようびにまたいきたいです。がっこうのそとでおさんぽしておもったことがあるよ。みんながはしるとミミ、ショコラもはしるよ。ミミとショコラがはしりそうになったけど、リードをもてたよ」
