がんばれ!だいじょうぶだよ
気温高く、暑い日が続いていると、子どもが「ミミとショコラはもふもふで暑くないのかな」と話しました。
また、最近のお散歩ではよく水あびをしたり、水を飲んだりするミミ、ショコラの姿を見ていた子どもは、毛を刈ってあげたいという思いをもちました。そこで、教師から毛を刈ることを毛刈りということ、毛刈りは、アルパカさんが夏も元気に過ごすためには必要なことであることを伝えました。
その話を聞いた子どもは、「ミミの前髪が長いから切ってあげないとね」「ショコラは体全部が暑そうだよ」と話しました。一方で、「でもさ、何で毛を切るの?」「わたしもやってみたいけど、できるのかな」「上手にできなかったら、アルパカさんがけがしちゃう」と話す子どももいました。
自分もミミとショコラの毛刈りをしてみたいという気持ちがある一方で、毛刈りはミミとショコラにとって大事なことであり、より安全に行うために、山古志アルパカ牧場の方々にお願いすることにしました。
そして、5月29日、山古志アルパカ牧場の方々とお呼びして、ミミとショコラの毛刈りを行いました。
はじめに毛刈りをしたのはショコラです。毛刈りの最中に動かないようにするため、脚をロープで縛られるショコラの姿を目にし、子どもは「大丈夫かな」「なんか心配」と話しました。毛刈りの途中、ショコラが跳ね上がるような動きを見せました。その後、少し落ち着いた後、子どもはショコラの顔をのぞき込みながら、「頑張れ!」と声をかけたり、頭を撫でたりしました。
約1時間程で毛刈りや爪、歯の手入れが終わりました。子どもは、毛が刈られ、全く違う姿になったショコラを見て「まつげ、こんなに長かったの!」「なんか女性らしさがアップしたね」「すっきりして気持ちよさそう」「小さくなったね」と話しました。
次は、ミミの毛刈りの番です。ショコラが毛刈りをしている間、ミミは「んー」と鳴き続けていました。その様子を見た子どもが「大丈夫だよ、ミミ」と何度も声を掛けながら首を撫でたり、ぎゅっと抱きしめたりしていました。子どもは、「ミミも頑張れ!」と声をかけ、ミミの背中を押しました。
その日の作文シートに、子どもは次のことを書きました。
「ミミとショコラのけがりをしたよ。ミミとショコラは、かわいそうだったし、こわそうだったよ。だけどみんながだいじょうぶっていってくれたからげんきいっぱいになったんだよ。わたしもげんきがわいてきました。やっぱりいつもげんきですね。だってわたしがゆったんですもの。ミミとショコラは、かわいくなりました。わたしはびっくりしました。でもね、おとなしくなったきがします。でも、ミミとショコラ、なんかめっちゃかわいくなったんです。ショコラがゆかにのりました。ミミはまえからのっていました。けがりをしたとき、ミミはだいこうふんでした。わたしはミミにだいじょうぶといってあげました」
「ミミとショコラのけがりをしたよ。あるぱかさんがけがりをするまえはあつそうだったけど、けがりをしたらもこもこのけがなくなってすずしそうだったよ。けど、わたしもけがりをしたかったな。でも、あぶないからやめたほうがいいのはさいしょからきづいていました。あるぱかさんは、けがりをしたらキリンみたいなほそいからだになっていたよ。あるぱかさんのけがりのまえにいやがってた。さいごもいやがってたからかわいそうだったよ。ミミ、ショコラはけがりのときはかわいそうだったけど、おわったらきもちよさそうだったよ。これからはなつになってもおさんぽではらっぱやグラウンドにいってもすずしいとおもいます。だけど、ふゆはさむいからいっぱいけがはえてくるといいな」